うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

福岡市

福岡市西区 飯盛神社 ひとしきにむまれてかくる やよいも今も

福岡県福岡市西区大字飯盛 飯盛神社 飯盛山 やよいの風公園 伊弉册大神に奉る 去に飾りいたすいろはの守りふかみやよいの祖もましましあるらむ 773. いにかざり いたすいろはの もりふかみ やよいのおやも ましましあるらむ 去に飾り致すいろはの守り深み弥…

福岡市天神 母里太兵衛屋敷跡 菅公もあさみつほれつ頑固者

福岡県福岡市中央区天神 母里太兵衛屋敷跡 黒田家臣 母里但馬守に奉る のまばのめ のまば見せてんおとこ意地 干さば獲りなんみごとひとすじ 753. のまばのめ のまばみせてん おとこいじ ほさばとりなん みごとひとすじ 呑まば呑め 呑まば見せてん男意地 干さ…

福岡市天神 赤銅御殿跡 厭離穢土 なじまざりけり白はちす

福岡県福岡市中央区天神 伊藤伝右衛門別邸 赤銅御殿跡 伝右衛門とかつての奥方に捧ぐ 愛つづる籠の鳥 破りがてに去りねんごろ切れぬ かなしみあらか 752. あいつづる かごのとりやり がてにさり ねんごろきれぬ かなしみあらか 愛綴る籠の鳥 破りがてに去り…

福岡市中央区天神 少林寺 一誅に月をおとして偽造札

福岡県福岡市中央区天神 大凉山少林寺 月形洗蔵墓所 兄 福岡藩士月形洗蔵に捧ぐ きみなくて雄飛尽くさん国ならじ さし照らさなん見なす月ゆり 751. きみなくて ゆうひつくさん くにならじ さしてらさなん みなすつきゆり 君無くて雄飛尽くさん国ならじ 指し/…

福岡市東区 筥崎宮 現つ世も言霊幸え 敵国降伏

福岡県福岡市東区 筥崎宮 八幡大神に奉る 晴るかしし古往の寇にきざむ手のなお魂かぎる遥かの海かも 737. はるかしし こおうのあだに きざむての なおたまかぎる はるかのみかも 晴るかしし古往の寇に刻む手の猶魂かぎる遥かの海かも は るかしし こ おうの…

のぞみ2号の旅 始発駅 博多 06:10発

福岡県福岡市 山陽新幹線 博多駅 偲び言祝く 防人はいくよ寝ぬるかこちかなたまどろみのうちいたる旅路に 486. さきもりは いくよいぬるか こちかなた まどろみのうち いたるたびじに 防人は幾夜寝ぬるか此方彼方微睡の内至る旅路に さきもり は いくよいぬ…

香椎宮 綾杉 遠つ比売の彩をやどして杉ひとつ

香椎宮 綾杉 息長帯比売命に奉る 直ぐな子の加護はとこしへ しづかにも色あざらけくたてり綾杉 390. すぐなこの かごはとこしへ しづかにも いろあざらけく たてりあやすぎ 直ぐな子の加護は常しへ 閑かにも色鮮らけく立てり綾杉 すぐなこの か ごはとこしへ…

筑紫行宮 橿日宮 いさおし君とうつくし比売と 筑紫行幸に住吉の影

筑紫行宮 橿日宮 往古を偲び息長帯比売命に奉る 八重のなみ見延ぶる比売のいつき宮 かしづきあらな かしこみ詣でな 359. やえのなみ みのぶるひめの いつきみや かしづきあらな かしこみまでな または 八重のなみ見延ぶる比売の日繰る地にかしづきあらな か…

筑紫国 香椎廟 遠つ后の香椎に住まうと養老七年

筑紫国 香椎廟 往古を偲び息長帯比売命に奉る 樫の実の一人落つれば便なきと夭后ぐしていを寝たまえり 388. かしのみの いちじんおつれば びんなきと ようごうぐして いをねたまえり 樫の実の一人落つれば便なきと夭后具して寝を寝たまえり かし のみの い …

筑前国 香椎宮 御島神社 わたつみの髪結い初めし御島かも

筑前国 香椎宮 御島神社 息長帯比売命を偲び奉る 浦は朱ぐれ頬そむる美し比売のかづらく御髪みづらにわかれぬ 387. うらはあけ ぐれほおそむる いしひめの かづらくみぐし みづらにわかれぬ 浦は朱暮れ頬染むる美し比売の鬘く御髪美豆良に別かれぬ う らはあ…

筑前国 香椎宮 小碓の子 熊襲討たむと筑紫洲にたつ

筑前国 香椎宮 仲哀帝を悼む 住吉のかかる神慮としらずしていぶかる君ははかなくなられき 386. すみよしの かかるしんりょと しらずして いぶかるきみは はかなくなられき 住吉の懸かる神慮と知らずして訝る君は果無くなられき すみよしの か かるしんりょと…

志賀島 漢委奴国王印 甚兵衛 匣ひらき 南冥 素性さだむ

志賀島 漢委奴国王印 出土の地 偲び言祝く 貢せしおりのみやげか資珂島のくがねのしるします叶の浜 235. みつきせし おりのみやげか しかしまの くがねのしるし ますかなのはま 貢せし折の土産か資珂島の黄金の印坐す叶の浜 みつきせ し おりのみやげ か し…

福岡県 博多 中洲屋台 餉にまぎれなき筑前国

福岡県 言祝く 冬にこそ食うべきもののおおくあれ 風にあしむく川端のれん 180. ふゆにこそ くうべきものの おおくあれ かぜにあしむく かわばたのれん 冬にこそ食うべき物の多く有れ風に足向く川端暖簾 ふ ゆにこそ く うべきものの お おくあれ か ぜにあ…

九州新幹線 つばめ 博多-鹿児島中央 筑紫洲を翔る

九州新幹線 つばめ 博多-鹿児島中央 名に寄せて言祝く 羽含むか狩りたる餌児 裁ち食わし黄嘴閉じぬ間 悠居なくたち 118. はくくむか かりたるえさご たちくわし おうしとじぬま ゆうきょなくたち 羽含むか狩りたる餌児裁ち食わし黄嘴閉じぬ間悠居なく発ち …

特別急行 かもめ 博多-長崎 山陽路から西海路へ

特別急行 かもめ 博多-長崎 名に寄せて言祝く なみみぎわ 潟におぼれし魚児は君が餌なりしか消息無沙汰 116. なみみぎわ がたにおぼれし さかなごは きみがえなりしか しょうそくむさた 波汀潟に溺れし魚児は君が餌なりしか消息無沙汰 な みみぎわ が たに…

特別急行 みどり 博多-佐世保 赤いみどりも今はむかし

特別急行 みどり 博多-佐世保 名に寄せて言祝く 早苗とんぼはねかかやかせ翔けば草たける息吹にむせかえるかも 115. さなとんぼ はねかかやかせ かけばくさ たけるいぶきに むせかえるかも 早苗蜻蛉 羽根輝かせ 翔けば草猛る息吹に噎せ返るかも さなとん ぼ…

特別急行 有明 博多-熊本 海苔ひびひしめく遠浅の海

特別急行 有明 博多-熊本 名に寄せて言祝く 櫛の歯にまがう海苔ひび杜なすはとよの磯の香かぐわしき潟 113. くしのはに まがうのりひび もりなすは とよのいそのか かぐわしきかた 櫛の歯に紛う海苔ひび杜なすは豊の磯の香ぐわしき潟 く しのはに ま がうの…

特別急行 にちりん 博多-宮崎 あさけふる伊勢のすめら女神

特別急行 にちりん 博多-宮崎 名に寄せて言祝く 見よしかと八洲の天に座しますは君の島おか照らす姉かた 112. みよしかと やしまのあめに ざしますは きみのしまおか てらすあねかた 見よしかと八洲の天に座しますは君の島陸照らす姉方 み よしかと や しま…

寝台特急 金星 博多-名古屋 麗しき女神の星

寝台特急 金星 博多-名古屋 名に寄せて言祝く はだかみの神うるわしみ讃えなな 吾星があねご明つ星はや 111. はだかみの かみうるわしみ たたえなな あぼしがあねご あけつほしはや 裸身の神麗しみ讃えなな吾星が姉御明つ星はや は だかみの か みうるわし…

特急まつかぜ4号 博多-新大阪 13時間の逢瀬

特急まつかぜ4号 博多-新大阪 名に寄せて言祝く 耳かすかすさぶる風砂たちてなお懸かる梢音 浜路やたのし 109. みみかすか すさぶるふうさ たちてなお かかるしょうおん はまじやたのし 耳微か荒ぶる風砂断ちて尚懸かる梢音 浜路や楽し みみかす か すさぶ…

海の中道 奈多 神功皇后伝承 比売と磯良とふたつの珠

海の中道 奈多 阿曇磯良神 潮盈珠 潮乾珠 息長帯比売命 阿曇磯良神にかしこみ 息長帯比売命に奉る ちはやぶる神に玉借る奈多の浦 御宣り海しく産女いさおし 030. ちはやぶる かみにたまかる なたのうら みのりうみしく うぶめいさおし 千早振る神に玉借る奈…