うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

京都市

京都市 愛宕神社 ひとよごと火は降らざらむ三つ参り

京都府京都市右京区 愛宕神社 迦遇槌命に奉る あえぎつつ御達だきゆく三歳の吾子の火伏せに肌やかせつつ 718. あえぎつつ ごたちだきゆく さんさいの あこのひぶせに はだやかせつつ 喘ぎつつ御達抱き行く三歳の吾子の火伏せに肌焼かせつつ あ えぎつつ ごた…

京街道 五十五の宿 山城国久世郡 淀宿 天つかた向かいて身すぎ重からし

山城国久世郡(京都府京都市) 淀宿 名物 三十石船を言祝く 世をまつるどしのならいか行く水に逆え綱ひくおのが荷ならぬに 712. よをまつる どしのならいか ゆくみずに さかえつなひく おのがにならぬに 世を奉るどしの慣らいか行く水に逆え綱引く己が荷なら…

京街道 五十四の宿 山城国紀伊郡 伏見宿 名にしおう山にあれ

山城国紀伊郡(京都府京都市) 伏見宿 桃山を言祝く 東風ふかばふさなる桃のしららかにみすみす咲う里にもがもや 711. こちふかば ふさなるももの しららかに みすみすわらう さとにもがもや 東風吹かばふさなる桃の白らかに見す見す咲う里にしもがも こちふ…

東海道五十三次 終着 山城国愛宕郡 三條大橋 道ひきたまえ新たな旅に

山城国愛宕郡(京都府京都市) 三條大橋 了いを言祝く 散人の用なきにしておもしろく折り旅しはてぬ 走る走るに 709. さんじんの ようなきにして おもしろく おりたびしはてぬ はしるはしるに 散人の用無きにして面白く折り旅し果てぬ 走る走るに さんじ ん…

東海道五十三次 終着 山城国愛宕郡 三條大橋 いかにそや吾家なつかし旅のはて

山城国愛宕郡(京都府京都市) 三條大橋 京師 三條大橋 広重の手によせ 旅の終わりを言祝く 風に散じ 波にかがよう鴨の青 お江戸の青はよくにてあるらし 708. ちにさんじ なみにかがよう かものあお おえどのあおは よくにてあるらし 風に散じ 波に耀う鴨の…

東海道五十三次 終着 山城国愛宕郡 三條大橋 ふところも身柄も寒し 終の道

山城国愛宕郡(京都府京都市) 三條大橋 京師 三條大橋 広重の手によせ 言祝く 参上もおのづにそぼつ尾羽かれて宿つぐ旅の大尾なりけり 707. さんじょうも おのづにそぼつ おはかれて しゅくつぐたびの たいびなりけり 参上も己づに濡つ尾羽枯れて宿継ぐ旅の…

下京区 五條天神社 天使の宮 稲ひとたば のせて祝くとは宝船

京都府京都市下京区 五條天神社 天使の宮 少彦名命に奉る てんでんにしつらう船はのどやかに御益みのらす稲ひとたばに 546. てんでんに しつらうふねは のどやかに みやくみのらす いねひとたばに てんでんに設う船は長閑やかに御益実らす稲一束に てん でん…

京都市東山区清水 地主神社 御車返して時めき初むるさくら花

京都府京都市東山区清水 地主神社 大国主命に奉る 春みゆき一重八重の枝 君おしみ御車やらず転めかしけり 505. はるみゆき ひとえやえのよ きみおしみ みくるまやらず くるめかしけり 春行幸一重八重の枝君惜しみ御車遣らず転めかしけり はるみゆ き ひとえ…

のぞみ2号の旅 京都駅 08:56発

京都府京都市 東海道新幹線 京都駅 京都タワー 言祝く 旧都はやよぎればしろき灯心のかさもすくなむ史ししのはゆ 493. きゅうとはや よぎればしろき とうしみの かさもすくなむ ふみししのはゆ 旧都早過れば白き灯心の嵩も少なむ史し偲はゆ き ゅうとはや よ…

西賀茂角社町 大将軍神社 方違えのみやしろに磐長の比売まつる

京都市北区 西賀茂角社町 大将軍神社 磐長姫命に奉る すすむ方に御厄むかえし八十ひとがしかと詣づるも路次の祥かも 466. すすむえに みやくむかえし やそひとが しかとまづるも ろしのさちかも 進む方に御厄迎えし八十人がしかと詣づるも路次の祥かも す す…

京都市伏見区 伏見稲荷大社 まれびといざなう千本鳥居

京都市伏見区 伏見稲荷大社 宇迦之御魂大神に奉る ふしのまのみいつは朱になりいづるひとのこころよ俯してくくらむ 459. ふしのまの みいつはあけに なりいづる ひとのこころよ ふしてくくらむ 節の間の御厳は朱に生り出づる人の心よ俯して潜らむ ふし のま…

京都府 朱雀大路にむかしおもえば

京都府 朱雀大路 往古を偲ぶ 大路には祖がしるべとおきたまう千代の君が代うつす望月 202. おおじには おやがしるべと おきたまう ちよのきみがよ うつすもちづき 大路には祖が標と置き給う千代の君が代映す望月 おおじには おやがしるべ と おきたま う ち…

京都 旧梅小路蒸気機関車館 黒まとう姫をあつめて梅小路

京都 旧梅小路蒸気機関車館 言祝く 現し世に目見えたまわる黒衣嬢 初心とあれかし時代なるもの 005. うつしよに めみえたまわる こくいじょう うぶとあれかし じだいなるもの 現し世に目見得賜わる黒衣嬢 初心とあれかし時代なるもの う つしよに め みえた…