うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

滋賀県

滋賀県大津市神領 式内社 建部大社 主祭神 日本武尊 奉の二 船幸祭

滋賀県大津市神領 建部大社 船幸祭 日本武尊に奉る 夜さりに凛と花さく上古なる船は帰すらむ瀬田の唐はし 853. ようさりに りんとはなさく じょうこなる ふねはきすらむ せたのからはし 夜さりに凛と花咲く上古なる船は帰すらむ瀬田の唐橋 よう さりに りん …

滋賀県草津市 志那神社 サンヤレ踊り 風に伝えね 鉦も鼓も

滋賀県草津市志那町 志那神社 サンヤレ踊り 志那津彦命に奉る しくしげく鳴るさ敲くさ筒井筒しばしまことししな見せ申さな 772. しくしげく なるさたたくさ つついづつ しばしまことし しなみせまさな 頻く繁く鳴るさ敲くさ筒井筒暫しまことし品見せ申さな …

草津市志那町 志那神社 たてがみたなびく風の神のたなうらに

滋賀県草津市志那町 志那神社 志那津彦命に奉る つれづれに参道ゆけばくらべ馬なつかしみ風しないたつ見ゆ 771. つれづれに さんどうゆけば くらべうま なつかしみかぜ しないたつみゆ 徒然に参道行けば競べ馬懐かしみ風撓い立たつ見ゆ つ れづれに さ んど…

滋賀県多賀町 多賀大社 綰ねては杓子に食ぶる果報やな

滋賀県犬上郡多賀町 多賀大社 伊邪那岐大神に奉る 誰がきみの平らぎにけむ い次ぎ召すしゃくしの飯のこわみ恋ほしみ 761. たがきみの たいらぎにけむ いつぎめす しゃくしのめしの こわみこほしみ 誰が君の平らぎにけむ い次ぎ召す杓子の飯の強み恋ほしみ た…

京街道 追分 近江国滋賀郡 大津宿 髭茶屋に弓手ひかれて追いわらじ

近江国滋賀郡(滋賀県大津市) 大津宿 言祝く なにはあれ追分おれて大坂へつづく旅みちおいらかにあれ 710. なにはあれ おいわけおれて おおさかへ つづくたびみち おいらかにあれ 何はあれ追分折れて大坂へ続く旅路おいらかにあれ なにはあれ お いわけおれ…

東海道五十三次 五十三の宿 近江国滋賀郡 大津宿 遠つ祖の急がばまわれと言いしかど

近江国滋賀郡(滋賀県大津市) 大津宿 名物 矢橋の渡しを言祝く ひけよ水緒 淡海の真青さなでつつ旅枯るる身をひたせたおたお 706. ひけよみお おうみのまさお さなでつつ たびかるるみを ひたせたおたお 引けよ水緒 淡海の真青さ撫でつつ旅枯るる身を漬せた…

東海道五十三次 五十三の宿 近江国滋賀郡 大津宿 比売神のつかいと知ればなおすがし

近江国滋賀郡(滋賀県大津市) 大津宿 大津 走井茶店 広重の手によせ 名物 走井を言祝く みづはのめ遣せし饗のお寝り処は地にいだかれ冷やかなるらむ 705. みづはのめ おこせしあえの およりがは つちにいだかれ ひやかなるらむ 罔象女遣せし饗のお寝り処は…

東海道五十三次 五十三の宿 近江国滋賀郡 大津宿 出がらしの茶にも名残の旅じまい

近江国滋賀郡(滋賀県大津市) 大津宿 大津 走井茶店 広重の手によせ 言祝く おそはやも己がじしゆく終のみち 時つ神ただ綱ひくままに 704. おそはやも おのがじしゆく ついのみち ときつかみただ つなひくままに 遅早も己がじし行く終の道 時つ神ただ綱引く…

東海道五十三次 五十二の宿 近江国栗太郡 草津宿 いましならぬ誰の思うか腹の鳴り

近江国栗太郡(滋賀県草津市) 草津宿 草津 名物立場 広重の手によせ 名物 うばがもちを言祝く くくむ手にさしくむなさけ尽くしつく母なかくれそ瑞歯さすとも 703. くくむてに さしくむなさけ つくしつく おもなかくれそ みづはさすとも 含む手に差し酌む情…

東海道五十三次 五十二の宿 近江国栗太郡 草津宿 あれは西行き これ東行き

近江国栗太郡(滋賀県草津市) 草津宿 草津 名物立場 広重の手によせ 言祝く たてば来ば幸くにぎわしく行くさくさ廻みつ渡りつ淡海しおおみ 702. たてばこば さくにぎわしく ゆくさくさ たみつわたりつ おうみしおおみ 立場来ば幸く賑わしく行くさ来さ廻みつ…

東海道五十三次 五十一の宿 近江国甲賀郡 石部宿 月読も今宵かぎりの道すがら

近江国甲賀郡(滋賀県湖南市) 石部宿 終の宿りを言祝く いく幸いたびに枕きにしいく夜べきょうもあしたとなりにけるかも 701. いくちわい たびにまきにし いくよるべ きょうもあしたと なりにけるかも 幾幸い旅/度に枕きにし幾夜べ京/今日も明日となりにけ…

東海道五十三次 五十一の宿 近江国甲賀郡 石部宿 目も腹もものほしげなり 如何にせむ

近江国甲賀郡(滋賀県湖南市) 石部宿 石部 目川ノ里 広重の手によせ 言祝く いのちあえ しじにし鎮むべきならばいせはさきがけ淡海はあとに 700. いのちあえ しじにししずむ べきならば いせはさきがけ おうみはあとに 命饗 繁にし鎮むべきならば伊勢は先駆…

東海道五十三次 五十の宿 近江国甲賀郡 水口宿 水口の石にや匂うみましかも

近江国甲賀郡(滋賀県甲賀市) 水口宿 名物 水口石を言祝き 大井子に捧ぐ なみの手にくみするものか力石 ただしららなる大井子の手に 699. なみのてに くみするものか ちからいし ただしららなる おおいこのてに 並の手に与するものか力石 唯白らなる大井子…

東海道五十三次 五十の宿 近江国甲賀郡 水口宿 夕つ顔ほすおみなこや よく聞かね

近江国甲賀郡(滋賀県甲賀市) 水口宿 水口 名物干瓢 広重の手によせ 言祝く 愛し汝みましな干しそ みなぎらうくくりみにこそ幸うせもあれ 698. はしいまし みましなほしそ みなぎらう くくりみにこそ ちわうせもあれ 愛し汝汝な干しそ 漲らう潜り身/実にこ…

東海道五十三次 四十九の宿 近江国甲賀郡 土山宿 ものわかりよき甲羅やな舌つづみ

近江国甲賀郡(滋賀県甲賀市) 土山宿 名物 蟹ヶ坂飴を言祝く つくばいし道触りの蟹の厄はらえ まろきあまきに益とけゆかね 697. つくばいし ちふりのかみの やくはらえ まろきあまきに やくとけゆかね 蹲いし道触りの蟹の厄祓え 円き甘きに益溶け行かね つ …

東海道五十三次 四十九の宿 近江国甲賀郡 土山宿 田村なれ 祀る社もゆく水も

近江国甲賀郡(滋賀県甲賀市) 土山宿 土山 春之雨 広重の手によせ 言祝く つづらあめ千々にあもれり やわさかすますらお川に春をつみつつ 696. つづらあめ ちぢにあもれり やわさかす ますらおがわに はるをつみつつ 十ら雨千々に雨降れり 和さかす益荒男川…

滋賀県長浜市 竹生島 都久夫須麻神社 弁天のわざにそぞろく波ひとつ

滋賀県長浜市 竹生島 都久夫須麻神社 市杵島比売命に奉る 月読の無聊めかして澄まざれば思い寝すらむ浪のしとねに 574. つくよみの ぶりょうめかして すまざれば おもいねすらむ なみのしとねに 月読の無聊めかして澄まざれば思い寝すらむ浪の褥に つく よみ…

滋賀県 太郎坊宮 詣でたき心も圧しそぐ夫婦岩

滋賀県東近江市 阿賀神社 太郎坊宮 夫婦岩 天忍穂耳命に奉る 高てらす郎君いませど亡八の寓居となすこそかたじけなけれ 557. たかてらす ろうくんいませど ぼうはちの ぐうきょとなすこそ かたじけなけれ 高照らす郎君坐せど亡八の寓居と為すこそ忝けれ た …

滋賀県近江八幡市沖島町 奥津嶋神社 いつく海は数あれどそらにはひとつ

滋賀県近江八幡市沖島町 奥津嶋神社 奥津島比売命に奉る しまし生る月よ潮にも淡海にもおとないともしき比売をなぐさめ 508. しましなる つきはしおにも おうみにも おとないともしき ひめをなぐさめ 暫し生る月は潮にも淡海にも訪い乏しき比売を慰め しま …

滋賀県大津市 日吉大社 比叡おろしましらにまさる赤を敷き

滋賀県大津市坂本 日吉大社 もみじ祭り 大山咋神に奉る 冷えおろし得てのつかいは緋にまさる宵のもみじのしとねなるらむ 429. ひえおろし えてのつかいは ひにまさる よいのもみじの しとねなるらむ 冷え/比叡颪得ての使いは緋に勝る/真猿宵の紅葉の褥なるら…

滋賀県高島市 白鬚神社 猿さまとめぐりてしかも淡海の海

滋賀県高島市 白鬚神社 猿田彦大神に奉る たたせかし ましらの宮に漬ちませるげに丈たかき朱の四つ脚 418. たたせかし ましらのみやに ひちませる げにたけたかき あけのよつあし 立たせかし 猿の宮に漬ち坐せる実に丈高き朱の四つ脚 た たせ かし ま しら …

滋賀県大津市神領 式内社 建部大社 主祭神 日本武尊 奉の一

滋賀県大津市神領 建部大社 日本武尊に奉る 咲きにおう千草嶽より霊を遷じ名代のやしろ近江しらさね 402. さきにおう ちぐさだけより ひをせんじ なしろのやしろ おうみしらさね 咲き匂う千草嶽より霊を遷じ名代の社近江知らさね さきにお う ちぐさだけ よ…

滋賀県長浜市 竹生島 琵琶湖に浮かぶ姫の首

滋賀県長浜市 竹生島 都久夫須麻神社 市杵島比売命に奉る 刎ねられし姫のこうべがおちかてにうかぶ淡海や みぐしほどろに 216. はねられし ひめのこうべが おちかてに うかぶあうみや みぐしほどろに 刎ねられし姫の首が落ち/復ちかてに浮かぶ淡海や御髪ほど…