うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-01-01から1年間の記事一覧

山陽新幹線 新山口駅 窓外に旧き友らを見つ去りつ

山陽新幹線 新山口駅 昔を偲ぶ しば見てん八尋の基地のまぐわしき地の元名こそ小郡とよべ 426. しばみてん やひろのきちの まぐわしき ちのもとなこそ おごおりとよべ しば見てん八尋の基地の目細しき地の元名こそ小郡と呼べ し ばみて ん や ひろのきちの …

東海道新幹線 始発 東京駅 半月を二刻にたたむのぞみ旅

東海道新幹線 始発 東京駅 言祝く 憂さふかき世は置き去りに軌路の彼方 心はひた駆け疾きめかざるや 425. うさふかき よはおきざりに きろのおち うらはひたがけ ときめかざるや 憂さ深き 世は置き去りに軌路の彼方 心は直駆け疾きめかざるや う さふかき よ…

五瀬命こそ

すめら兄 五瀬命 誓ふ いづる日に連ぬるなれば背におえと宣らし果てにし尊兄なれ 424. いづるひに つらぬるなれば せにおえと のらしはてにし みことあになれ 出づる日に連ぬるなれば背に負えと宣らし果てにし尊兄なれ い づるひに つ らぬるなれば せ にお…

長髄彦こそ

鳥見の豪族 長髄彦 誓ふ 孫枝しも拗ねては黄泉にながさるる仇のはじめの鳥見の長なれ 423. ひこえしも すねてはよみに ながさるる あだのはじめの とみのおさなれ 孫枝しも拗ねては黄泉に流さるる 仇の始めの鳥見の長なれ ひこ えしも すね てはよみに なが …

千葉県香取市 香取神宮 香取なる経津主ふつにそくすまざる

千葉県香取市 香取神宮 経津主大神に奉る 愛しけめ 禍厄祓えと研がれてし利剣の神の威姿のさびこそ 422. かなしけめ かやくばらえと とがれてし りけんのかみの いしのさびこそ 愛しけめ 禍厄祓えと研がれてし利剣の神の威姿の寂びこそ かな しけ め か やく…

茨城県鹿嶋市宮中 鹿島神宮 鹿島なる武甕槌や猛みがちなる

茨城県鹿嶋市宮中 鹿島神宮 武甕槌大神に奉る 神郡しらしめさるるますらおのかなた雲さき鳴しけるかも 421. かみごおり しらしめさるる ますらおの かなたくもさき めいしけるかも 神郡領らしめさるる益荒男の彼方雲裂き鳴しけるかも か みごおり し らしめ…

和歌山市加太 友ヶ島 苫をもむ大な少なの波たびき

和歌山市加太 友ヶ島 息長帯比売命に奉る 苫ひとつもがくは地祇の潮しるべ まさきくわたせ比売と愛づ児と 420. とまひとつ もがくはちぎの しほしるべ まさきくわたせ ひめとめづこと 苫一つ藻掻くは地祇の潮標 真幸く渡せ比売と愛づ児と と まひとつ もが …

和歌山市加太 淡嶋神社 加太ゆかば見まくあるべき小さ神

和歌山市加太 淡嶋神社 少彦名命に奉る あかときの海のはらものしば凪がばまみゆべきかも ががいも小舟 419. あかときの わだのはらもの しばながば まみゆべきかも ががいもこぶね 暁の海の原面の暫凪がば見ゆべきかも 蘿摩小舟 あ か ときの わ だ のはら…

滋賀県高島市 白鬚神社 猿さまとめぐりてしかも淡海の海

滋賀県高島市 白鬚神社 猿田彦大神に奉る たたせかし ましらの宮に漬ちませるげに丈たかき朱の四つ脚 418. たたせかし ましらのみやに ひちませる げにたけたかき あけのよつあし 立たせかし 猿の宮に漬ち坐せる実に丈高き朱の四つ脚 た たせ かし ま しら …

鹿児島県霧島市隼人町内 蛭児神社 子を思う杜の深さかはたた神

鹿児島県霧島市隼人町内 蛭児神社 蛭子大神に奉る はやつみこ土地に天降りし幼籠ゆりうち生す杜のなげき深けく 417. はやつみこ とちにあもりし ようこゆり うちむすもりの なげきふかけく 早つ御子土地に天降りし幼籠ゆり 打ち生す杜の嘆き深けく は や つ…

三重県 伊勢神宮 御杖代 行幸むすびぬ猿田の伊勢に

三重県伊勢市 神宮(伊勢神宮) 天照大神に奉る 御往んじ御裳すそ濯ぐ比売の訪う伊勢やとこしく朝明ふりつむ 416. おんいんじ みもすそすすぐ ひめのとう いせやとこしく あさけふりつむ 御往んじ御裳裾濯ぐ比売の訪う伊勢や常しく朝明降り積む おんい んじ …

北九州市 洞海湾 くきのうみ 貴ぶりに色さえてけむ空も海も

北九州市 洞海湾 くきのうみ 息長帯比売命に奉る 熊人の清らの海よ 祈み拝むうつくし比売に水さへすずろく 415. くまひとの きよらのうみよ のみをがむ うつくしひめに みずさへすずろく 熊人の清らの海よ祈み拝む美し比売に水さへ漫ろく く まひとの き よ…

北九州市 洞海湾 くきのうみ えにしもよしも如何でかは 末の身おしむ 祖つ心

北九州市 洞海湾 くきのうみ 熊鰐命に奉る 熊つ海やきのうをはるか見放くれば祖の水押しみ江にし葦みし 414. くまつみや きのうをはるか みさくれば おやのみおしみ えにしよしみし 熊つ海や昨日を遥か見放くれば祖の水押し見江にし葦見し /身愛しみ縁し誼し…

千代田区外神田 神田明神 大な柱少な柱と睦びあれ

千代田区外神田 神田神社(神田明神) 大己貴大神に奉る 上つ江戸は大吉千町 仁慈めす和らぎの神あればさるべし 413. かんつえどは だいきちせんちょう じんじめす やわらぎのかみ あればさるべし 上つ江戸は大吉千町 仁慈めす和らぎの神在れば然るべし かん…

福岡県中間市中尾 惣社宮 筑前国三惣社のひとつと伝わる

福岡県中間市中尾 惣社宮 大己貴大神に奉る なれむつむ川べの山のおやしろも唐戸にくれぬ えも己貴ます 412. なれむつむ かわべのやまの おやしろも からとにくれぬ えもなむちます 馴れ睦ぶ川辺の山の御社も唐戸に呉れぬえも己貴ます な れむつむ か わべの…

周芳 沙麼之浦 さかきたてて 上かがみ 中つるぎ 下たま 枝にかけて

日本書紀より 周芳 沙麼之浦(すわ さばのうら) 熊鰐命に奉る 水尾なさば潮やととのうおのづから熊鰐やまつらうすめらかしこみ 411. みおなさば しおやととのう おのづから わにやまつらう すめらかしこみ 水尾為さば潮や整う己づ柄熊鰐や順う皇畏み みおな…

北九州市八幡西区 帆柱山 樹も人も祖を偲ばば直ぐに立つ

北九州市八幡西区 帆柱山 息長帯比売命に奉る 星さかる万古の海ゆり新羅さす祖ほこるらし杉の叢立つ 410. ほしさかる ばんこのみゆり しらぎさす おやほこるらし すぎのむらたつ 星盛る万古の海ゆり新羅さす祖を誇るらし杉の叢立つ ほ しさかる ば んこのみ…

北九州市八幡東区 皿倉山 新日本三大夜景も上古にはただ星ばかりさかりてありけむ

北九州市八幡東区 皿倉山 息長帯比売命に奉る 落日に礼侍かなわば三指とう里の灯りを見させてしかも 409. らくじつに らいじかなわば さんしとう さとのあかりを みさせてしかも 落日に礼侍叶わば三指とう里の灯りを見させてしかも らく じつに ら いじかな…

八幡西区 香月 旧大辻炭鉱 山神宮跡 人車にぎしき通りのさなか 不意に山めくあたりあり

八幡西区 香月 旧大辻炭鉱 山神宮跡 大山祇大神に奉る 棄て宮にくびきとかれし隠し神 つれさらばやときざはし見まくし 408. すてみやに くびきとかれし かくしがみ つれさらばやと きざはしみまくし 棄て宮に頸木解かれし隠し神 連れ去らばやと階 見まくし …

安芸国 宮島 厳島神社 紅葉山公園 まみえなば身を赤らむるいろはかも

安芸国 宮島 厳島神社 紅葉山公園 市杵島比売命に奉る 足をなみきびすを噛むや野のもみじ 目見をえぬまま朽ちゆくましじと 407. あしをなみ きびすをかむや ののもみじ まみをえぬまま くちゆくましじと 足を無み踵を噛むや野の紅葉目見を得ぬまま朽ち逝くま…

宮崎県西臼杵郡高千穂町 高千穂神社 三代の心地よさあれ日向つち

宮崎県西臼杵郡高千穂町 高千穂神社 邇邇芸命に奉る 玉のみのかみに天降りし地のゆかり誇らひますや日向三代 406. たまのみの かみにあもりし ちのゆかり ほこらひますや ひむかさんだい 玉の身の上に天降りし地の縁誇らひ坐すや日向三代 た まのみの か み…

神産巣日神こそ

別天津神 独神 神産巣日 誓ふ 貝一双 御娘を生し彦名生し出雲の己貴すくる神なれ 405. かいいっそう みむすめをなし ひこななし いずものなむち すくるかみなれ 貝一双 御娘を生し彦名生し出雲の己貴助くる神なれ か いいっそう みむす めをなし ひ こななし…

高御産巣日神こそ

別天津神 独神 高御産巣日 誓ふ 貴の血を人世につなぐ比売も生す見解きに聡む高木神なれ 404. うずのちを ひとよにつなぐ ひめもなす みときにさとむ たかぎのかみなれ 貴の血を人世に繋ぐ比売も生す見解きに聡む高木神なれ うずのちを ひとよにつなぐ ひ め…

天之御中主神こそ

別天津神 独神 天之御中主 誓ふ 生れし初め のたまいをなみ寝さるるか ぬけてかくれし始めの神なれ 403. あれしそめ のたまいをなみ なさるるか ぬけてかくれし はじめのかみなれ 生れし初め 宣いを無み寝さるるか 抜けて隠れし始めの神なれ あ れしそ め の…

滋賀県大津市神領 式内社 建部大社 主祭神 日本武尊 奉の一

滋賀県大津市神領 建部大社 日本武尊に奉る 咲きにおう千草嶽より霊を遷じ名代のやしろ近江しらさね 402. さきにおう ちぐさだけより ひをせんじ なしろのやしろ おうみしらさね 咲き匂う千草嶽より霊を遷じ名代の社近江知らさね さきにお う ちぐさだけ よ…

福岡県小郡市 天忍穂耳神社 小郡はちいさきこおり 生す音もいたくさやぎてはあらず

福岡県小郡市 今隈地区 天忍穂耳神社 天忍穂耳命に奉る 此の神はいつく樟にもまぐわしく正勝吾勝勝速日とう 401. このかみは いつくくすにも まぐわしく まさかつあかつ かちはやひとう 此の神は斎く樟にも目細しく正勝吾勝勝速日とう このかみは い つくく…

宗像大社 ご祭神 宗像三女神 あめみま助けよ祀られよ

宗像大社 ご祭神 宗像三女神 奉る 六ヶ岳なりける比売はかなたこち旅の子すくる道主のむち 400. むつがたけ なりけるひめは かなたこち たびのこすくる みちぬしのむち 六ヶ岳 生りける比売は彼方此方旅の子助くる道主貴 む つがたけ な りけるひめは か な…

宗像大社 田島 辺津宮 釣川の長太のいつく田島べり

宗像大社 田島 辺津宮 市杵島比売命に奉る 睦む海に流るる水のかたえなる市杵島比売いつく辺つ宮 399. むつむみに ながるるみずの かたえなる いちきしまひめ いつくへつみや 睦む海に流るる水の片方なる市杵島比売斎く辺つ宮 む つむみに な がるるみずの …

宗像大社 大島 中津宮 次い女はつかずはなれず浮かれ坐し

宗像大社 大島 中津宮 湍津比売命に奉る 村わらべ夏七夕にかけはずみ湍津の比売の笑む中つ宮 398. むらわらべ なつたなばたに かけはずみ たぎつのひめの えむなかつみや 村童夏七夕に駆け弾み湍津の比売の笑む中つ宮 む らわらべ な つたなばたに か けはず…

宗像大社 沖ノ島 沖津宮 神つ島おみなこのただひとはしら

宗像大社 沖ノ島 沖津宮 田心比売命に奉る 無垢なるは波のへだつる神つ島 田心の比売のます沖つ宮 397. むくなるは なみのへだつる かみつしま たごりのひめの ますおきつみや 無垢なるは波の隔つる神つ島 田心の比売の坐す沖つ宮 む くなるは な みのへだつ…