うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

秋田県 秋田美人 艶に言祝く秋田産

秋田県 詠う あわゆきや きめうるわしきたおやめのながみとけしはまぶのおもかげ 150. あわゆきや きめうるわしき たおやめの ながみとけしは まぶのおもかげ 淡雪や肌理麗しき手弱女の長み溶けしは眩の面影 あ わゆきや き めうるわしき た おやめの な が…

大分県 湯の国 脱がせ上手の豊つ国

大分県 言祝く 豊の路はたから湧くみちいで湯みち 帯もときめく温泉めぐり 149. とよのじは たからわくみち いでゆみち おびもときめく おんせんめぐり 豊の路は宝湧く路出湯路 帯も 解き/とき めく温泉巡り とよのじは た からわくみち い でゆみち お びも…

黒崎・小倉 パンと洋菓子のシロヤ サニーパン

パンと洋菓子のシロヤ 言祝く こぼしつつ乳のしみしむ柔つ肌 路次に食みなばしづるしづくしづ 148. こぼしつつ ちちのしみしむ やわつはだ ろしにはみなば しづるしづくしづ 玉噛めば乳汁染み染む柔の肌 路次に食みつつ垂る雫垂づ こぼしつつ ちちのしみしむ…

熊本県 阿蘇 おだやかなれとこしえに

熊本県 かしこむ 草千里馬子にひかるるもどり路の遠く中岳くすぶりてあり 147. くさせんり まごにひかるる もどりじの とおくなかだけ くすぶりてあり 草千里馬子に牽かるる戻り路に遠く中岳燻りて在り く させんり ま ごにひかるる も どりじの と おくなか…

北九州市八幡西区 黒崎 三菱化学 紅白煙突 三柱

黒崎 三菱化学 紅白煙突 言祝く 熊の地や路次のしるべは幸の白 寿の紅かさね天さす 146. くまのちや ろしのしるべは さきのしろ ことぶきのあか かさねあめさす 熊の地や路次の標は幸の白 寿の紅重ね天指す く まのちや ろ しのしるべは さき のしろ ことぶ…

豊前国 小倉藩 1866年 第二次長州征討 香春 豊津ともののふ流れて廃藩置県

豊前国 小倉藩 苦汁を嘗めし先つ祖を偲ぶ 乱あれば国の偉城も焦げの土 人はかわらじ 秋月やさす 145. らんあれば くにのいじょうも こげのつち ひとはかわらじ あきづきやさす 乱あれば国の偉城も焦げの土 人は 変わらじ/香春路 秋月や差す ら んあれば く …

北九州市小倉 湖月堂 栗饅頭 おくるによし もらうもよし

北九州市小倉 湖月堂 言祝く うれしきは同郷人の包みにそ 迎嬉の和菓よ こくら栗饅頭 144. うれしきは どうきょうびとの つつみにそ げいきのわかよ こくらくりまんじゅう 嬉しきは同郷人の包みにそ 迎嬉の和菓よ 小倉栗饅頭 う れしきは ど うきょうびとの …

JR九州 小倉駅 7・8番線のかしわうどん

小倉駅 かしわうどん 言祝く あなかしこ鉄路わけゆく旅すがらかしわすすらず小倉かたるな 143. あなかしこ てつろわけゆく たびすがら かしわすすらず こくらかたるな あな畏鉄路分け行く旅すがらかしわ啜らず小倉語るな あなかし こ てつろわけゆ く たびす…

長崎県 長崎市 祈念坂 たもとに可倶戴天の異教あり

長崎県 言祝く 凪ぐ海を眼下に見やる坂あらば祈念そしなむおのがすべから 142. なぐうみを がんかにみやる さかあらば きねんそしなむ おのがすべから 凪海を眼下に見遣る坂あらば祈念そしなむ己が術から な ぐうみを が んかにみやる さ かあらば き ねんそ…

愛媛県 みかん 時じくの香ぐの木の実

愛媛県 田道間守の伝承を偲び伊予国を言祝く えだえだに陽の果見るこそめでたけれ 時じ常世もいよよ近めり 141. えだえだに ひのかみるこそ めでたけれ ときじとこよも いよよちかめり 枝々に陽の果見るこそ目出度けれ 時じ常世もいよよ近めり え だえだに …

猿田彦大神 誰しもの側にもおわす導きの神

猿田彦大神 言祝く さきだちて累世の祖のたどるみち ひきしらひしは此そ中つ国 140. さきだちて るいせのおやの たどるみち ひきしらひしは こそなかつくに 先立ちて累世の祖の辿る道 引きしらひしは此そ中つ国 さ きだちて る いせのおやの た どるみち ひ …

福島県 信夫山 JRA福島競馬場 三春駒の待つ決勝板

福島県 言祝く ふりさけば雲に枕きぬる信夫山 馬屋に歩けば暫の七夕 139. ふりさけば くもにまきぬる しのぶやま まやにあるけば しばのたなばた 振り放けば雲に枕きぬる信夫山 馬屋に歩けば暫の七夕 ふ りさけば く もにまきぬる し のぶやま ま やにあるけ…

北九州市八幡西区 舟町 五卿上陸地の碑 古湊に偲ぶ幕末の政変

八幡西区 舟町 五卿上陸地の碑 偲び言祝く 吹き荒るる波七難もまつろわず 筑前の灯にきょうはよすらむ 138. ふきあるる なみしちなんも まつろわず ちくぜんのひに きょうはよすらむ 吹き吹き荒るる波七難も服わず筑前の灯に卿/今日は寄すらむ ふ きあるる …

大国主 国譲りと出雲大社 威圧交渉もただは譲らず

大国主大神 言祝く おしげなく恩地くださる国ゆずり 額もみあおぐ神居をえてあり 137. おしげなく おんちくださる くにゆずり ぬかもみあおぐ しんきょをえてあり 惜しげ無く恩地下さる国譲り 額も見仰ぐ神居を得てあり お しげなく お んちくださる くに ゆ…

水郷 日田 暑気涼やぐ天領の川遊び

水郷 日田 言祝く 洲に夕陽入れば川端きと暮れぬ 宵のかがり火 鵜飼の影絵 136. すにゆうひ いればかわばた きとくれぬ よいのかがりび うかいのかげえ 洲に夕陽入れば川端きと暮れぬ 宵の篝火 鵜飼の影絵 す にゆう ひ い ればかわば た き とくれぬ よ い…

九州 門司関 山陽本線 門司駅 はずしてつけて関所くぐり

九州 門司関 山陽本線 門司駅 言祝く 頻く波も瀬をわかつまじ塩枯れの銀機を牽かせくくる道ゆき 135. しくなみも せをわかつまじ しおがれの ぎんきをひかせ くくるみちゆき 頻く波も瀬を分かつまじ塩枯れの銀機を牽かせ潜る道行き しくなみ も せをわかつま…

香川県 讃岐うどん しららつやらに ゆかしかきたしうどん県

香川県 言祝く いりこだしかぐわしみ かきがたきかも 沸きたつつゆのつゆさめなくに 134. いりこだし かぐわしみかき がたきかも わきたつつゆの つゆさめなくに 炒り子出汁芳しみかき難きかも沸き立つ汁の露醒め/冷めなくに いりこだし か ぐわしみかき が …

しばりとほどき 縛ってほどいて

しばりとほどき あらわす 御名折りし供物にあれば忌諱もあり どうもならねばほかす手もあり 133. みなおりし くもつにあれば ききもあり どうもならねば ほかすてもあり 御名折りし供物にあれば忌諱もあり どうも成らねば放す手も有り みなおりし し くもつ…

折り詠み相聞 名を折って 姿を顕す

折り詠み相聞 あらわす お手引きの利益をこわんよしやそも御影そこなうことな詠まれそ 132. おてひきの りやくをこわん よしやそも みかげそこなう ことなよまれそ お手引きの利益を請わん由やそも御影損なう言な詠まれそ お てひきの り やくをこわ ん よ …

奉公歌 土地の神さまへの捧げもの

奉公歌 あらわす 祝かるべき現しの色を言の葉にうたてうたわなうたかたなれば 131. ほかるべき うつしのいろを ことのはに うたてうたわな うたかたなれば 祝かるべき現しの色を言の葉にうたて詠わな泡沫なれば ほ かるべき う つしのいろを こ とのはに う …

詠題 声 赤ボタン 再生ボタンの同時押し

詠題 声 ふるきにも よきことありと くぐもるこえの あたたかさ 彼の岸へ急きてそ渡りつる人の遠き日の唄テープにあざやぐ 130. かのきしへ せきてそわたり つるひとの とおきひのうた てーぷにあざやぐ 彼の岸へ急きて渡らひつる人の遠き日の唄テープに鮮や…

詠題 結婚 ささぐるばかりの熨斗袋

詠題 結婚 気のすすまない宴席を 呪詛も吐かずに埋めたのだから 破婚の折には溜飲下がる 不幸話のひとつやふたつ 聞かせてくれてもいいだろう 啓示なくつがい結びし今生も宿世の縁の兆しなれかし 129. けいじなく つがいむすびし こんじょうも しゅくせのえ…

詠題 電車 2015年 山手線 E235系 デビュー

詠題 電車 205系から30年 E231系から13年 やがて来む真新しきにのぼせたる鉄道少年線細くあり 128. やがてこむ まあたらしきに のぼせたる てつどうしょうねん せんほそくあり やがて来む真新しきに逆上せたる鉄道少年線細く在り や がてこむ ま あたらしき…

詠題 はつこい 無縁の歌

詠題 はつこい つみなきみには むなしきうたかな 花手折る罪おぼえしか校舎裏 生き廻らいし楡の古木よ 127. はなたおる つみおぼえしか こうしゃうら いきめぐらいし にれのこぼくよ 花手折る罪覚えしか校舎裏生き廻らいし楡の古木よ は なたおる つ みおぼ…

詠題 ふるさと 来し方たどる旅の果て

詠題 ふるさと ゆめいだきて わかつくびき ゆめやぶれて たどるよすが 吹きされの流浪のままにさりゆかば遠き日にこそよきものはあれ 126. ふきされの るろうのままに さりゆかば とおきひにこそ よきものはあれ 吹き曝れの流浪のままに晒りゆかば遠き日にこ…

詠題 曜日 あしたのことは忘れたきかな

詠題 曜日 げつかすいよう やすんでいても もくきんどよう なまけていても はたらくものか にちようび にくらしき朝起もなんぞ夜をふかし憂き世忘らな美酒に漬きつつ 125. にくらしき ちょうきもなんぞ よをふかし うきよわすらな びしゅにつきつつ 憎らしき…

詠題 さくら 人は花を儚み 桜木は人を儚む

詠題 さくら いのちみじかき ひとのこが ちるをおしめる さくらのはなは としがめぐれば またさきほこる わらべのやがて おきなとなりて ついにははいと みまかりたれば はなはたむけに そのみをちらす あたらいのちの ほろほろと はかなくちるや ほろほろと…

詠題 たまご むさぼり喰らう やわ白き玉

詠題 たまご 折り詠む 湯の獄を出て殻剥がれたるに塩まぶし大蛇がごとく食みおり 123. ゆのごくを でてからはがれ たるにしお まぶしおろちが ごとくはみおり 湯の獄を出て殻剥がれたるに塩塗し大蛇が如く食みおり ゆ のごくを で てからはがれ た るにしお …

磐長姫(いわながひめ) 頑堅荘厳の美 天孫はわきまえず

磐長姫(いわながひめ) 言祝く 磯つちをわくる波にもながされぬ干潮の磐こそめでたかりけれ 122. いそつちを わくるなみにも ながされぬ ひしおのいわこそ めでたかりけれ 磯地を分くる波にも流されぬ干潮の磐こそめでたかりけれ い そつちを わ くるなみに…

大山祇(おおやまつみ)神 命数さだめし岳父の呪言

大山祇(おおやまつみ)神 かしこむ 惜しからめ親の結びにまつろわず露と儚き身の余生こそ 121. おしからめ おやのむすびに まつろわず つゆとはかなき みのよせいこそ 惜しからめ親の結びに服わず露と儚き身の余生こそ お しからめ おや のむすびに ま つろ…