うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

五瀬命こそ

すめら兄 五瀬命 誓ふ いづる日に連ぬるなれば背におえと宣らし果てにし尊兄なれ 424. いづるひに つらぬるなれば せにおえと のらしはてにし みことあになれ 出づる日に連ぬるなれば背に負えと宣らし果てにし尊兄なれ い づるひに つ らぬるなれば せ にお…

長髄彦こそ

鳥見の豪族 長髄彦 誓ふ 孫枝しも拗ねては黄泉にながさるる仇のはじめの鳥見の長なれ 423. ひこえしも すねてはよみに ながさるる あだのはじめの とみのおさなれ 孫枝しも拗ねては黄泉に流さるる 仇の始めの鳥見の長なれ ひこ えしも すね てはよみに なが …

千葉県香取市 香取神宮 香取なる経津主ふつにそくすまざる

千葉県香取市 香取神宮 経津主大神に奉る 愛しけめ 禍厄祓えと研がれてし利剣の神の威姿のさびこそ 422. かなしけめ かやくばらえと とがれてし りけんのかみの いしのさびこそ 愛しけめ 禍厄祓えと研がれてし利剣の神の威姿の寂びこそ かな しけ め か やく…

茨城県鹿嶋市宮中 鹿島神宮 鹿島なる武甕槌や猛みがちなる

茨城県鹿嶋市宮中 鹿島神宮 武甕槌大神に奉る 神郡しらしめさるるますらおのかなた雲さき鳴しけるかも 421. かみごおり しらしめさるる ますらおの かなたくもさき めいしけるかも 神郡領らしめさるる益荒男の彼方雲裂き鳴しけるかも か みごおり し らしめ…

和歌山市加太 友ヶ島 苫をもむ大な少なの波たびき

和歌山市加太 友ヶ島 息長帯比売命に奉る 苫ひとつもがくは地祇の潮しるべ まさきくわたせ比売と愛づ児と 420. とまひとつ もがくはちぎの しほしるべ まさきくわたせ ひめとめづこと 苫一つ藻掻くは地祇の潮標 真幸く渡せ比売と愛づ児と と まひとつ もが …

和歌山市加太 淡嶋神社 加太ゆかば見まくあるべき小さ神

和歌山市加太 淡嶋神社 少彦名命に奉る あかときの海のはらものしば凪がばまみゆべきかも ががいも小舟 419. あかときの わだのはらもの しばながば まみゆべきかも ががいもこぶね 暁の海の原面の暫凪がば見ゆべきかも 蘿摩小舟 あ か ときの わ だ のはら…

滋賀県高島市 白鬚神社 猿さまとめぐりてしかも淡海の海

滋賀県高島市 白鬚神社 猿田彦大神に奉る たたせかし ましらの宮に漬ちませるげに丈たかき朱の四つ脚 418. たたせかし ましらのみやに ひちませる げにたけたかき あけのよつあし 立たせかし 猿の宮に漬ち坐せる実に丈高き朱の四つ脚 た たせ かし ま しら …

鹿児島県霧島市隼人町内 蛭児神社 子を思う杜の深さかはたた神

鹿児島県霧島市隼人町内 蛭児神社 蛭子大神に奉る はやつみこ土地に天降りし幼籠ゆりうち生す杜のなげき深けく 417. はやつみこ とちにあもりし ようこゆり うちむすもりの なげきふかけく 早つ御子土地に天降りし幼籠ゆり 打ち生す杜の嘆き深けく は や つ…

三重県 伊勢神宮 御杖代 行幸むすびぬ猿田の伊勢に

三重県伊勢市 神宮(伊勢神宮) 天照大神に奉る 御往んじ御裳すそ濯ぐ比売の訪う伊勢やとこしく朝明ふりつむ 416. おんいんじ みもすそすすぐ ひめのとう いせやとこしく あさけふりつむ 御往んじ御裳裾濯ぐ比売の訪う伊勢や常しく朝明降り積む おんい んじ …

北九州市 洞海湾 くきのうみ 貴ぶりに色さえてけむ空も海も

北九州市 洞海湾 くきのうみ 息長帯比売命に奉る 熊人の清らの海よ 祈み拝むうつくし比売に水さへすずろく 415. くまひとの きよらのうみよ のみをがむ うつくしひめに みずさへすずろく 熊人の清らの海よ祈み拝む美し比売に水さへ漫ろく く まひとの き よ…

北九州市 洞海湾 くきのうみ えにしもよしも如何でかは 末の身おしむ 祖つ心

北九州市 洞海湾 くきのうみ 熊鰐命に奉る 熊つ海やきのうをはるか見放くれば祖の水押しみ江にし葦みし 414. くまつみや きのうをはるか みさくれば おやのみおしみ えにしよしみし 熊つ海や昨日を遥か見放くれば祖の水押し見江にし葦見し /身愛しみ縁し誼し…

千代田区外神田 神田明神 大な柱少な柱と睦びあれ

千代田区外神田 神田神社(神田明神) 大己貴大神に奉る 上つ江戸は大吉千町 仁慈めす和らぎの神あればさるべし 413. かんつえどは だいきちせんちょう じんじめす やわらぎのかみ あればさるべし 上つ江戸は大吉千町 仁慈めす和らぎの神在れば然るべし かん…

福岡県中間市中尾 惣社宮 筑前国三惣社のひとつと伝わる

福岡県中間市中尾 惣社宮 大己貴大神に奉る なれむつむ川べの山のおやしろも唐戸にくれぬ えも己貴ます 412. なれむつむ かわべのやまの おやしろも からとにくれぬ えもなむちます 馴れ睦ぶ川辺の山の御社も唐戸に呉れぬえも己貴ます な れむつむ か わべの…

周芳 沙麼之浦 さかきたてて 上かがみ 中つるぎ 下たま 枝にかけて

日本書紀より 周芳 沙麼之浦(すわ さばのうら) 熊鰐命に奉る 水尾なさば潮やととのうおのづから熊鰐やまつらうすめらかしこみ 411. みおなさば しおやととのう おのづから わにやまつらう すめらかしこみ 水尾為さば潮や整う己づ柄熊鰐や順う皇畏み みおな…