うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天手力男神こそ

力の神 天手力男 誓ふ あぢさわう目隠してむと宣らす日女の手折り手引ける力神なれ 310. あぢさわう めかくしてむと のらすひめの たおりたびける ちからのかみなれ あぢさわう目隠してむと宣らす日女の手折り手引ける力神なれ あ ぢ さわう め か くしてむ…

思兼神こそ

知恵の神 思兼 誓ふ 思ほえぬ物の諭しやいかにしるねびのしるしの知恵の神なれ 309. おもほえぬ もののさとしや いかにしる ねびのしるしの ちえのかみなれ 思ほえぬ物の諭しや如何に知るねびの験の知恵の神なれ お もほえぬ も ののさとしや いか にしる ね…

菊理比売神こそ

白山の比売 菊理媛 誓ふ 櫛ともす暗き黄泉路に利口まし秘めしむつみを結ぶ比売なれ 308. くしともす くらきよみじに りこうまし ひめしむつみを むすぶひめなれ 櫛灯す暗き黄泉路に利口増し秘めし睦を結ぶ比売なれ く しともす く らきよみじに り こうまし …

火之迦具土命こそ

火の神 火之迦具土 誓ふ 血汐もてつぐないこがすかみむすひ後世にともすほむらの神なれ 307. ちしおもて つぐないこがす かみむすひ のちよにともす ほむらのかみなれ 血汐以て償い焦がす神産霊後世に灯す炎神なれ ち しおもて つぐ ないこがす か みむすひ …

蛭子命こそ

流されて戻りし天磐樟船の神 えびす神 蛭子命 誓ふ ひさなりし流漂の不虞もこすなみのうたに枕きけるえびす神なれ 306. ひさなりし るひょうのふぐも こすなみの うたにまきける えびすがみなれ 久なりし流漂の不虞も越す波の唄に枕きける恵比須神なれ ひ さ…

伊邪那美大神こそ

黄泉つ神 伊邪那美命 誓ふ いろしめく才はあらたま なびらかにみぐしもくくる四方つ神なれ 305. いろしめく ざえはあらたま なびらかに みぐしもくくる よもつかみなれ 色しめく才は新玉 なびらかに御髪も括る四方つ神なれ い ろしめく ざ えはあらたま な …

伊邪那岐大神こそ

国産みの神 神産みの神 伊邪那岐命 誓ふ いちしろき嶄絶なればなる末の御宇も八尋む洲つ神なれ 304. いちしろき ざんぜつなれば なるすえの ぎょうもやひろむ しまつかみなれ 著き嶄絶なれば生る末の御宇も八尋む洲つ神なれ い ちしろき ざ んぜつなれば な …

素戔男命こそ

須賀の地に歌詠む神 素戔男尊 誓ふ すがしからぬ沙汰のとがめと野に天降り大蛇ほふれる須賀し神なれ 303. すがしからぬ さたのとがめと のにあもり おろちほふれる すがしかみなれ 清しからぬ沙汰の咎めと野に天降り大蛇屠れる須賀し神なれ す がしからぬ さ…

このブログについて

名を折り体をあらわす歌を詠んでいます。 往にしの祖つらの手を借りて歌を詠んでいます。 もっぱら土地を讃め神さまを讃める歌を詠んでいます。 すべての歌は詠んだ土地や神さまがたへの捧げものです。 また同じく詠んだ土地や神さまを敬う方々への捧げもの…

月読命こそ

夜の食国の神 月の神 月読命 誓ふ 尽きし日の繰れり暮るれば夜を暗みみかげたまわる月し神なれ 302. つきしひの くれりくるれば よをくらみ みかげたまわる つきしかみなれ 尽きし日の繰れり暮るれば夜を暗み御影賜る月し神なれ つ きしひの く れりくるれば…

天照大神こそ

日の神 皇祖神 天照大神 誓ふ あさけふるまほらの伊勢に天威さし爛とかかやくすめらかみなれ 301. あさけふる まほらのいせに てんいさし らんとかかやく すめらかみなれ 朝明降るまほらの伊勢に天威射し爛と輝く皇神なれ あ さけふる ま ほらのいせに て ん…

田川市 石炭記念公園 炭坑節 月読さまもけぶたかろ

田川市 石炭記念公園 炭坑節 言祝く やぐらすそ輪なす着付けの柄もつむ炭坑節の月は太しも 300. やぐらすそ わなすきつけの がらもつむ たんこうぶしの つきはふとしも 櫓裾 輪為す着付けの柄も集む炭坑節の月は太しも やぐらすそ わ なすきつけの が らもつ…

香春町 香春岳 都合よきおみなのごとく 一ノ岳

福岡県 田川郡 香春町 香春岳 慰む 剥かれてはかしろき肉をわけてしか 礼誼かさぬるだけ細りけり 299. むかれては かしろきししを わけてしか らいぎかさぬる だけほそりけり 剥かれてはか白き肉を分けてしか礼誼重ぬるだけ細りけり むかれては か しろきし…

筑豊本線 原田駅 機回し線 尻を頭に機を回す

筑豊本線 原田駅 機回し線 往時を偲ぶ 歩廊ゆりしばしのあいだながめつる橙機車はすげかわるらし 298. ほろうゆり しばしのあいだ ながめつる だいだいきしゃは すげかわるらし 歩廊ゆり暫しの間眺めつる橙機車はすげかわるらし ほろうゆり しばしのあい だ …

筑豊本線 筑前山家駅 冷水隧道 送電鉄塔ならびたつ里は宿場町

筑豊本線 筑前山家駅 冷水隧道 言祝く 駅宿の幕間うがち闇六里 喘下緑なす千草つくし野 297. えきしゅくの まくあいうがち やみろくり ぜんかろくなす ちくさつくしの 駅宿の幕間穿ち闇六里 喘下緑なす千草筑紫/尽くし野 え きしゅくの ま くあいうがち や …

筑豊本線 筑前内野駅 冷水峠 汽車呑みしあぎとに垂らふ冷し水

筑豊本線 筑前内野駅 冷水峠 言祝く 馳駆したる漸駈の火車はうちあへぎのぼるべきかと祈むは冷水 296. ちくしたる ぜんくのかしゃは うちあえぎ のぼるべきかと のむはひやみづ 馳駆したる漸駈の火車は打ち喘ぎ登るべきかと祈む/飲むは冷水 ちく したる ぜん…

筑豊本線 上穂波駅 阿恵 老松神社 街道わきの句々迺智さま

筑豊本線 上穂波駅 阿恵 老松神社 言祝く 道ゆきを長みあえげばほいやりと御垣にのぞく木祖神しおらし 295. みちゆきを ながみあえげば ほいやりと みかきにのぞく きのおやしおらし 道行きを長み喘げばほいやりと御垣に覗く木祖神様かも み ちゆきを な が…

筑豊本線 桂川駅 王塚古墳 いにしえの寿命大夫の色好み

筑豊本線 桂川駅 王塚古墳 言祝く 泉下にも色い五つなる化粧塚 つかさ隠れの遠つ比良坂 294. せんかにも いろいいつなる けわいづか つかさがくれの とおつひらさか 泉下にも色い五つなる化粧塚 丘隠れの遠つ比良坂 せん かにも い ろいいつなる け わいづか…

筑豊本線 天道駅 天道神社 源満仲、海賊純友と対峙する

筑豊本線 天道駅 天道神社 由緒を言祝く 満仲は賊を討ちてん加護あれと伏してあがまうむちのひるめに 293. みつなかは ぞくをうちてん かごあれと ふしてあがまう むちのひるめに 満仲は賊を討ちてん加護あれと伏して崇まう貴の日霊に みつなかは ぞくをうち…

筑豊本線 飯塚駅 筑豊富士 棄て石の燻りの絶えて草化粧

筑豊本線 飯塚駅 筑豊富士(旧住友忠隈炭鉱ボタ山) 言祝く 汽車路の行き交いに見えいづる峰にかそいろはただ隈なく思ほゆ 292. きしゃみちの いきかいにみえ いづるねに かそいろはただ くまなくおもほゆ 汽車路の行き交いに見え出づる峰に父母只隈無く思ほ…

筑豊本線 新飯塚駅 勝盛公園 花冷えてわらしさかりぬ櫨の山

筑豊本線 新飯塚駅 勝盛公園 言祝く いつし世も勝盛に筒井筒つれ率てくる児らに神慈ありこせ 291. いつしよも かつもりにつつ いづつつれ いてくるこらに しんじありこせ 何時し世も勝盛に筒井筒連れ率て来る児等に神慈有りこせ いつしよも か つもりにつつ …

筑豊本線 浦田駅 旌忠公園 太賀吉翁のささげもの

筑豊本線 浦田駅 旌忠公園 忠霊塔 悼む 國のため斃れし兄の礼塔をうたてみ高雄の花や色こき 290. くにのため たおれしあにの らいとうを うたてみたかおの はなやいろこき 國の為斃れし兄の礼塔をうたてみ高雄の花や色濃き くにのため た おれしあにの ら い…

筑豊本線 鯰田駅 皇祖神社 へその子を半身にかくす夏越し舞

筑豊本線 鯰田駅 皇祖神社 夏越しの獅子舞 言祝く 夏越なる祭りの舞はずしやかにたのしかるらむ皇母子も 289. なごしなる まつりのまいは ずしやかに たのしかるらむ すめらははこも 夏越なる祭りの舞はずしやかに楽しかるらむ皇母子も な ごしなる ま つり…

筑豊本線 小竹駅 中つ国にのこされしアルコふたかまうちひとつ

筑豊本線 小竹駅 小竹町民グラウンド 保存機 アルコ23号 偲び慰む 黒衣づく炭鉱線は煙にとけひとつアルコのさびしおかれぬ 288. こくえづく たんこうせんは けむにとけ ひとつあるこの さびしおかれぬ 黒衣付く炭鉱線は煙に溶け一つアルコの寂びし/錆し置か…

筑豊本線 勝野駅 旧宮田線起点 貝島太助 立志のはじめ 大之浦炭鉱は宮田にあり

筑豊本線 勝野駅 旧宮田線起点駅 わずかに遺る遺構に偲ぶ 貝島の束石さして延ばしたる宮田の橋のひとつ晒りおり 287. かいじまの つかいしさして のばしたる みやだのはしの ひとつさりおり 貝島の束石指して延ばしたる宮田の橋の一つ晒り居り か いじまの …

筑豊本線 直方駅 旧直方機関区 ヤマの鉄路の蒸機御殿

筑豊本線 直方駅 旧直方機関区 往時を偲ぶ のぞみてはおおしき火車の伽藍ゆりたなびくけむのにおう遠ちかも 286. のぞみては おおしきかしゃの がらんゆり たなびくけむの におうおちかも 望みては雄々しき火車の伽藍ゆり棚引く煙の匂う遠ちかも の ぞみては…

筑豊本線 新入駅 旧直方気動車区 ディーゼルのねぐら 今は商業施設ならぶ

筑豊本線 新入駅 旧直方気動車区 往時を偲ぶ めぐらせしヤマの支線に縁を結う気動車あまた夜を憩いけり 285. めぐらせし やまのしせんに えにをゆう きどうしゃあまた よをいこいけり 巡らせしヤマの支線に縁を結う気動車数多夜を憩いけり めぐらせ し やま…

筑前国 鞍手郡 植木村 小碓なる日本武尊 筑紫洲に立つ

筑前国 鞍手郡 植木村(現直方市植木) 往古を偲ぶ 筑紫なる熊襲猛れば小碓とう天孫のすえ陣をかまえき 284. つくしなる くまそたければ おうすとう あめみまのすえ じんをかまえき 筑紫なる熊襲猛れば小碓とう天孫の末陣を構えき つくしなる くまそたければ…

筑豊本線 筑前植木駅 御山神社 小碓命 熊襲たける筑紫洲に陣をしく

筑豊本線 筑前植木駅 御山神社 地名の由緒を言祝く 築陣の前途の武功謳われし帰営の皇子の生うすとうらし 283. ちくじんの ぜんとのぶこう うたわれし きえいのみこの おうすとうらし 築陣の前途の武功謳われし帰営の皇子の生うすとうらし ちく じんの ぜん …

筑豊本線 鞍手駅 享年四十七 大正八年生まれの貨物支線

筑豊本線 鞍手駅 旧小牧信号場-筑前中山 貨物支線 往時を偲ぶ ヤマたちて逸る国から押しけらく 今日のわだちの中山知らずも 282. やまたちて はやるくにから おしけらく きょうのわだちの なかやましらずも ヤマ立ちて逸る国柄押しけらく 今日の轍の中山知…