うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

三重県

三重県伊勢市 伊佐奈彌宮 兄も姉も願はざらめやも 同じきに

三重県伊勢市 内宮 別宮 伊佐奈彌宮 伊弉冉尊に奉る いろは褪せざらむ いかにや萎ゆる 君見そなふ御代の吾はなくとも 778. いろはあせ ざらむいかにや なゆるきみ みそなふみよの われはなくとも いろは褪せざらむ 如何にや萎ゆる 君見そなふ御代の吾は無く…

三重県伊勢市 伊佐奈彌宮 子なればよするひたごころ

三重県伊勢市 内宮 別宮 伊佐奈彌宮 伊弉冉尊に奉る いとし香 生せる黒髪のぞく眉やさしいろはよいづれ黄泉にて 777. いとしかざ なせるくろかみ のぞくまみ やさしいろはよ いづれよみにて 愛し香 生せる黒髪覗く眉優しいろはよ何れ黄泉にて い としか ざ …

三重県伊勢市 伊佐奈彌宮 まみえのひととき のこりなく

三重県伊勢市 内宮 別宮 伊佐奈彌宮 伊弉冉尊に奉る やつこには祈みおおせつる身こそあれなつく心からいざようままに 776. やつこには のみおおせつる みこそあれ なつくうらから いざようままに 奴には祈み果せつる身こそ在れ懐く心から猶予う随に や つこ…

三重県伊勢市 伊佐奈彌宮 われはつちの子 みましのなせる

三重県伊勢市 内宮 別宮 伊佐奈彌宮 伊弉冉尊に奉る いざさらば並みたつ祖に祈みしらへ 八千代に知らす八洲の子にして 775. いざさらば なみたつおやに のみしらへ やちよにしらす やしまのこにして いざさらば並み立つ祖に祈みしらへ 八千代に知らす八洲の…

三重県熊野市 花窟神社 いろいろに花そなへてむ いろはいわくら

三重県熊野市有馬町 花窟神社 伊弉冉尊に奉る 這いわたす縄のいわおの野屋しらら 幸くあります御子といろはと 774. はいわたす なわのいわおの のやしらら さきくあります みこといろはと 這い渡す縄の巌の野屋白ら 幸く在り坐す御子といろはと は い わたす…

三重県伊勢市 風日祈宮 とこしえに吹きしらふみましなれば

三重県伊勢市 内宮 別宮 風日祈宮 級長津彦命に奉る 神の御座 久なる洲のみいくさの御先たまふやいづれ知らずも 770. かみのござ ひさなるしまの みいくさの みさきたまふや いづれしらずも 神の御座 久なる洲の御軍の御先賜ふや何れ知らずも か みのご ざ …

三重県伊勢市 風日祈宮 常世の浪のよするらし この神風の伊勢つ国

三重県伊勢市 内宮 別宮 風日祈宮 級長津彦命に奉る 神のわざひたむす時の海の寇の禊がせけむやただあらたかに 769. かみのわざ ひたむすさだの みのあだの みそがせけむや ただあらたかに 神の業直生す時の海の寇の禊がせけむやただ灼たかに か みのわ ざ …

三重県鈴鹿市 勝速日神社 などてはやくにはかなくなれるや

三重県鈴鹿市 勝速日神社 鈴鹿サーキット 天之忍穂耳命に奉る いせすずか ほまれ名にたつ神の子は道触る一の矢 天降り往にし霊 743. いせすずか ほまれなにたつ かみのこは ちふるいちのや あもりいにしひ 伊勢鈴鹿 誉れ名に立つ神の子は道触る一の矢 天降り…

東海道五十三次 四十八の宿 伊勢国鈴鹿郡 阪之下宿 わがせなとよべば夜深し立烏帽子

伊勢国鈴鹿郡(三重県亀山市) 阪之下宿 鈴鹿御前に奉る 山月よかのさま手びけ慕いつつした待つ御前をあわれと思わば 695. さんげつよ かのさまてびけ したいつつ したまつごぜを あわれとおもわば 山月よ彼の様手引け慕いつつ下待つ御前を哀れと思わば さ …

東海道五十三次 四十八の宿 伊勢国鈴鹿郡 阪之下宿 筆捨てのゆかりを問えど岩根山

伊勢国鈴鹿郡(三重県亀山市) 阪之下宿 阪之下 筆捨嶺 広重の手によせ 言祝く 峰もうたた色こき往にし法眼の筆を呑みしか言わねのさのさ 694. ねもうたた いろこきいにし ほうげんの ふでをのみしか いわねのさのさ 峰も転色濃き往にし法眼の筆を呑みしか言…

東海道五十三次 四十七の宿 伊勢国鈴鹿郡 関宿 関の山 舞台回しの山場なる

伊勢国鈴鹿郡(三重県亀山市) 関宿 名物 祇園夏まつりを言祝く 背子の手ゆ軋めく山車の斎つ子らはくるめく闇にとけつうかびつ 693. せこのてゆ きしめくやまの ゆつこらは くるめくやみに とけつうかびつ 背子の手ゆ軋めく山車の斎つ子らは転めく闇に溶けつ…

東海道五十三次 四十七の宿 伊勢国鈴鹿郡 関宿 日入りにはいづこの空か朝まだき

伊勢国鈴鹿郡(三重県亀山市) 関宿 関 本陣早立 広重の手によせ 言祝く まれびとは急きてこそたて東雲の行くさのつゆは草に庵らふ 692. まれびとは せきてこそたて しののめの ゆくさのつゆは くさにいおらふ 稀人は急きてこそ立て東雲の行くさの露は草に庵…

東海道五十三次 四十六の宿 伊勢国鈴鹿郡 亀山宿 曽我におとらぬ元禄ひとつはら

伊勢国鈴鹿郡(三重県亀山市) 亀山宿 名物 石井兄弟敵討を言祝く いかで天かれと戴かめや さらば真秀にも非にもはたさざらむや 691. いかでてん かれといただか めやさらば まほにもひにも はたさざらむや 如何で天彼と戴かめや 然らば真秀にも非にも果たさ…

東海道五十三次 四十六の宿 伊勢国鈴鹿郡 亀山宿 白みけしふれなばとけむ血の熱さ

伊勢国鈴鹿郡(三重県亀山市) 亀山宿 亀山 雪晴 広重の手によせ 言祝く 天降り華 やまし命の目離れ憂みかしろくつつむ心もおもても 690. あもりばな やましいのちの めかれうみ かしろくつつむ うらもおもても 天降り華 疚し命の目離れ憂みか白く包む心も表…

東海道五十三次 四十五の宿 伊勢国鈴鹿郡 庄野宿 地いろは いさましも美し汲川原

伊勢国鈴鹿郡(三重県鈴鹿市) 庄野宿 名物 女人堤防を言祝く 浸む地によきおなごまし雨さはらす 載せつ積みつつ身を罪しろに 689. しむつちに よきおなごまし うさはらす のせつつみつつ みをつみしろに 浸む地に善き女子坐し雨さ/憂さ晴らす 載せつ積みつ…

東海道五十三次 四十五の宿 伊勢国鈴鹿郡 庄野宿 風の神のいかりたばるは汝か吾か

伊勢国鈴鹿郡(三重県鈴鹿市) 庄野宿 庄野 白雨 広重の手によせ 言祝く 天降りこし篠のやぶすま杳とうつ退かましあらしゆきすぎざらしに 688. あもりこし しののやぶすま ようとうつ のかましあらし ゆきすぎざらしに 天降り来し篠の矢衾杳と打つ退かまし嵐…

東海道五十三次 四十四の宿 伊勢国鈴鹿郡 石薬師宿 名にし負うやしろや花や幸いあれ

伊勢国鈴鹿郡(三重県鈴鹿市) 石薬師宿 名物 桜木を言祝き 蒲冠者範頼公に奉る 誣い言はくやしながらもいくかえりみからしららに咲うきみはや 687. しいごとは くやしながらも いくかえり みからしららに わらうきみはや 誣い言は悔しながらも幾返り身柄白…

東海道五十三次 四十四の宿 伊勢国鈴鹿郡 石薬師宿 狸にも如来にもなる命ありこせ

伊勢国鈴鹿郡(三重県鈴鹿市) 石薬師宿 もののふの棟梁を言祝く 医者ぼとけくすし縁もて衆生めき降りたちけらし三河あたりに 686. いしゃぼとけ くすしえにもて しゅじょうめき おりたちけらし みかわあたりに 医者仏奇し/薬師縁以て衆生めき降り立ちけらし…

東海道五十三次 四十四の宿 伊勢国鈴鹿郡 石薬師宿 仏とは斎むにか忌むにか

伊勢国鈴鹿郡(三重県鈴鹿市) 石薬師宿 石薬師 石薬師寺 広重の手によせ 言祝く 寝ぬる子もしゃくしも武士もしゅくしゅくと山の門たたく厄し祓えに 685. いぬるこも しゃくしもぶしも しゅくしゅくと やまのとたたく やくしはらえに 寝ぬる子も杓子も武士も…

東海道五十三次 四十三の宿 伊勢国三重郡 四日市宿 三重しなる小碓のきみのゆかり名そ

伊勢国三重郡(三重県四日市市) 四日市宿 名物 杖衝坂を言祝く 捩づる手に杖つき坂のかいもなく地掻くみあしは三重に屈しけり 684. よづるてに つえつきざかの かいもなく ちがくみあしは みえにくしけり 捩づる手に杖衝き坂の甲斐も無く地掻く御脚は三重に…

東海道五十三次 四十三の宿 伊勢国三重郡 四日市宿 大和なる小碓の君の偲び処そ

伊勢国三重郡(三重県四日市市) 四日市宿 名物 杖衝坂を言祝く 捩づる手に杖つき坂のかいあらばい生りし国に道反すものから 683. よづるてに つえつきざかの かいあらば いなりしくにに ちかえすものから 捩づる手に杖衝き坂の甲斐有らばい生りし国に道反す…

東海道五十三次 四十三の宿 伊勢国三重郡 四日市宿 比売御前の手なるもきびし秋と見え

伊勢国三重郡(三重県四日市市) 四日市宿 四日市 三重川 広重の手によせ 言祝く 天つ海よ竜田のつかいいそぎたちとばしりまろぶその冴ゆる風に 682. あまつみよ たつたのつかい いそぎたち とばしりまろぶ そのさゆるちに 天つ海よ竜田の使い急ぎ発ち迸り転…

東海道五十三次 四十二の宿 伊勢国桑名郡 桑名宿 このたびは西むくたびにて鳥居ごし

伊勢国桑名郡(三重県桑名市) 桑名宿 名物 伊勢国一の鳥居を言祝く くし神にわけて慎みはなけれどもみもすすくればめみえいづれに 681. くしかみに わけてつつみは なけれども みもすすくれば めみえいづれに 奇し神に分けて慎みは無けれども身も煤くれば目…

東海道五十三次 四十二の宿 伊勢国桑名郡 桑名宿 あさけふる伊勢のむかえはいかさまに

伊勢国桑名郡(三重県桑名市) 桑名宿 桑名 七里渡口 広重の手によせ 言祝く 波まくら咲う海面のくじり垣 やぐらあぐらに伊勢つ龍ます 680. なみまくら わらううなもの くじりがき やぐらあぐらに いせつたつます 波枕咲う海面の抉り垣 櫓胡床に伊勢つ龍坐す…

東海道五十三次 七里の渡し 尾張国宮宿 伊勢国桑名宿 ただひとたびの逢瀬にあれば

七里の渡し 尾張国宮宿(愛知県名古屋市) 伊勢国桑名宿(三重県桑名市) 七里の渡し 両湊を言祝く みなうらな八百うつ波な慰まく馴れ来な水泡ながらえもがな 679. みなうらな やおうつなみな なぐさまく なれきなみなわ ながらえもがな 海/身な浦/心な八百…

三重県熊野市 産田神社 火の神ははかなくなりぬ みあれの日

三重県熊野市 産田神社 軻遇突智尊に奉る 垂乳女は無為にありこそ うつくしむほむらの御子とむつみありこそ 579. たらちめは ぶいにありこそ うつくしむ ほむらのみこと むつみありこそ 垂乳女は無為に在りこそ 愛しむ炎の御子と睦み在りこそ た らちめは ぶ…

鈴鹿市 都波岐奈加等神社 ひかりさすひとつ柳のなお洩りて

三重県鈴鹿市 都波岐奈加等神社 猿田彦大神に奉る 地にひとつ柳しあらば道引きな神のあらかと見ゆる河曲ろ 563. ちにひとつ やなぎしあらば みちひきな かみのあらかと みゆるかわわろ 地に一柳氏/し在らば道引きな神の殿と見ゆる河曲ろ ちにひと つ やなぎ…

三重県鈴鹿市 椿大神社 みちひきの神みちひかれて華盛頓(ワシントン)

三重県鈴鹿市 椿大神社 猿田彦大神に奉る つばくらめ沖はてゆかば陸見べし 石楠華盛るその頓宮の 458. つばくらめ おきはてゆかば おかみべし しゃくなげさかる そのとんぐうの 燕沖果て行かば陸見べし 石楠華盛るその頓宮の つば くらめ おき はてゆかば お…

三重県 伊勢神宮 御杖代 行幸むすびぬ猿田の伊勢に

三重県伊勢市 神宮(伊勢神宮) 天照大神に奉る 御往んじ御裳すそ濯ぐ比売の訪う伊勢やとこしく朝明ふりつむ 416. おんいんじ みもすそすすぐ ひめのとう いせやとこしく あさけふりつむ 御往んじ御裳裾濯ぐ比売の訪う伊勢や常しく朝明降り積む おんい んじ …

伊勢市 宇治浦田 猿田彦神社 あめみまに目通り あめのひめ娶り

伊勢市 宇治浦田 猿田彦神社 猿田彦大神に奉る あさけふる伊勢の狭長田水清ら うずめ子請じ猿田はもどりぬ 391. あさけふる いせのさながた みずけうら うずめこそうじ さるたはもどりぬ 朝明降る伊勢の狭長田水清ら 宇受賣子請じ猿田は戻りぬ あさけふる い…