テーマいろいろ
愛知県知立市八橋町 逢妻男川 折辞を古人に倣い、詠地を言祝く かの男川 貴種にまねぶやつまを恋い晩な朝なとたえず訪いけり 428. かのおがわ きしゅにまねぶや つまをこい ばんなあさなと たえずといけり かの男川 貴種に学ぶや妻を恋い晩な朝なと絶えず訪…
かきつばた 花言葉 「幸福」「幸運」「贈り物」など 折辞を古人に倣い、その花言葉「幸運」を思う かくしきに消えては結ぶ露なるも万世ひとつの魂よ愛しまね 427. かくしきに きえてはむすぶ つゆなるも ばんせいひとつの たまよおしまね 斯く頻きに消えては…
サマルトリア すけさんを偲ぶ あわざれば とりもあえずに るろうのと まてよ なにゆえ さまようや きみ 194. あわざれば とりもあえずに るろうのと まてよなにゆえ さまようやきみ 逢わざれば 取りも敢えずに 流浪の途 待てよ何故 彷徨うや君 あ わざれば …
詠題 声 ふるきにも よきことありと くぐもるこえの あたたかさ 彼の岸へ急きてそ渡りつる人の遠き日の唄テープにあざやぐ 130. かのきしへ せきてそわたり つるひとの とおきひのうた てーぷにあざやぐ 彼の岸へ急きて渡らひつる人の遠き日の唄テープに鮮や…
詠題 結婚 気のすすまない宴席を 呪詛も吐かずに埋めたのだから 破婚の折には溜飲下がる 不幸話のひとつやふたつ 聞かせてくれてもいいだろう 啓示なくつがい結びし今生も宿世の縁の兆しなれかし 129. けいじなく つがいむすびし こんじょうも しゅくせのえ…
詠題 電車 205系から30年 E231系から13年 やがて来む真新しきにのぼせたる鉄道少年線細くあり 128. やがてこむ まあたらしきに のぼせたる てつどうしょうねん せんほそくあり やがて来む真新しきに逆上せたる鉄道少年線細く在り や がてこむ ま あたらしき…
詠題 はつこい つみなきみには むなしきうたかな 花手折る罪おぼえしか校舎裏 生き廻らいし楡の古木よ 127. はなたおる つみおぼえしか こうしゃうら いきめぐらいし にれのこぼくよ 花手折る罪覚えしか校舎裏生き廻らいし楡の古木よ は なたおる つ みおぼ…
詠題 ふるさと ゆめいだきて わかつくびき ゆめやぶれて たどるよすが 吹きされの流浪のままにさりゆかば遠き日にこそよきものはあれ 126. ふきされの るろうのままに さりゆかば とおきひにこそ よきものはあれ 吹き曝れの流浪のままに晒りゆかば遠き日にこ…
詠題 曜日 げつかすいよう やすんでいても もくきんどよう なまけていても はたらくものか にちようび にくらしき朝起もなんぞ夜をふかし憂き世忘らな美酒に漬きつつ 125. にくらしき ちょうきもなんぞ よをふかし うきよわすらな びしゅにつきつつ 憎らしき…
詠題 さくら いのちみじかき ひとのこが ちるをおしめる さくらのはなは としがめぐれば またさきほこる わらべのやがて おきなとなりて ついにははいと みまかりたれば はなはたむけに そのみをちらす あたらいのちの ほろほろと はかなくちるや ほろほろと…
詠題 たまご 折り詠む 湯の獄を出て殻剥がれたるに塩まぶし大蛇がごとく食みおり 123. ゆのごくを でてからはがれ たるにしお まぶしおろちが ごとくはみおり 湯の獄を出て殻剥がれたるに塩塗し大蛇が如く食みおり ゆ のごくを で てからはがれ た るにしお …
詠題 印象に残る新人 志村けん氏にて試む 怒りてし下唇もゆるむ見目朗ら 笑みのさきがけへんなおじさん 099. いかりてし かしんもゆるむ みめほがら えみのさきがけ へんなおじさん 怒りてし下唇も緩む見目朗ら 笑みの先駆け変なおじさん いかりて し かしん…
犬が好き? 猫が好き? 沓冠にこたえをひそむ 遺漏なき主に牙なす頑物も好けばわが真子 来ませともに寝 042. いろうなき ぬしにきばなす がんぶつも すけばわがまこ きませともにね 遺漏なき主に牙なす頑物も好けば我が真子 来ませ共に寝 い ろうな き ぬ し…
詠題 卒業 折り詠む 双眸に露あふるるも僥倖ぞ よき日の多く得ればこそ染め 041. そうぼうに つゆあふるるも ぎょうこうぞ よきひのおおく うればこそしめ 双眸に露溢るるも僥倖ぞ 良き日の多く得ればこそ染め そ うぼうに つ ゆあふるるも ぎ ょうこうぞ よ…