うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

沼津市

東海道五十三次 十三の宿 駿河国駿東郡 原宿 あなめでた めてにうちそう富士の山

駿河国駿東郡(静岡県沼津市) 原宿 原 朝之富士 広重の手によせ 言祝く 晴れさせば白な富士みゆ ゆく人の吐く音も知らに白むあしたに 619. はれさせば しらなふじみゆ ゆくひとの つくともしらに しろむあしたに 晴れ差せば白な富士見ゆ 行く人の吐く音も知…

東海道五十三次 十三の宿 駿河国駿東郡 原宿 富士の嶺 目に近くしてはら来たり

駿河国駿東郡(静岡県沼津市) 原宿 原 朝之富士 広重の手によせ 言祝く 田鶴どもはすれてあるらし朝明ゆく高嶺もい見ず地を喰いけり 618. たづどもは すれてあるらし あさけゆく たかねもいみず つちをくいけり 田鶴共は擦れてあるらし朝明ゆく高嶺もい見ず…

東海道五十三次 十二の宿 駿河国駿東郡 沼津宿 月そねみつつひとりかも寝む

駿河国駿東郡(静岡県沼津市) 沼津宿 沼津 黄昏図 広重の手によせ 言祝く ぬか星は枕くやことしりづらにます心かげ見せぬ貴のみことと 617. ぬかぼしは まくやことしり づらにます うらかげみせぬ うずのみことと 糠星は枕くや事知り面に座す心影見せぬ貴の…

東海道五十三次 十二の宿 駿河国駿東郡 沼津宿 夜さともす神代の祖の顔なじみ

駿河国駿東郡(静岡県沼津市) 沼津宿 沼津 黄昏図 広重の手によせ 言祝く ぬばたまの真宵どき道づれひとつ まろきつくよみ旧きともがき 616. ぬばたまの まよいどきみち づれひとつ まろきつくよみ ふるきともがき 射干玉の真宵時道連れ一つ 円き月読旧き友…

東海道五十三次 十二の宿 駿河国駿東郡 沼津宿 萎えあしかろむ里あかり

駿河国駿東郡(静岡県沼津市) 沼津宿 沼津 黄昏図 広重の手によせ 言祝く 暮れてこそさびし狩野川づたいなれ まれびとさやにぬるむ宿り灯 615. くれてこそ さびしかのがわ づたいなれ まれびとさやに ぬるむやどりび 暮れてこそ寂し狩野川伝いなれ 客人清に…

東海道五十三次 十二の宿 駿河国駿東郡 沼津宿 道ゆきは暮れて猿田の赤ら顔

駿河国駿東郡(静岡県沼津市) 沼津宿 沼津 黄昏図 広重の手によせ 言祝く 月読のてらすうつしみ濡るる三枚橋 こころづからゆらめく 614. つくよみの てらすうつしみ ぬるるさん まいばしこころ づからゆらめく 月読の照らす映し身濡るる三枚橋 心づから揺ら…