うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

神奈川県

神奈川県伊勢原市 大山阿夫利神社 大き山は雨降る山と聞き

神奈川県伊勢原市 大山阿夫利神社 大山祇大神に奉る 奥山はおのづ名におう八重ぐもり 天つ海はらむ降りみ降らずみ 749. おくやまは おのづなにおう やえぐもり あまつみはらむ ふりみふらずみ 奥山は己づ名に負う八重曇り 天つ海孕む降りみ降らずみ お くや…

神奈川県川崎市 稲毛神社 いにしの名こそたたわしけれ

神奈川県川崎市川崎区 稲毛神社(旧称 武甕槌宮) 武甕槌神に奉る 名にしおういかづちがみの寝す宮のげにもあやにも鳴らざらめやも 745. なにしおう いかづちがみの なすみやの げにおあやにも ならざらめやも 名にし負う雷神の寝す宮の実にも奇にも鳴らざら…

神奈川県箱根町 箱根神社 朱鳥居 祈願うつしてささら波

神奈川県足柄下郡箱根町 箱根神社 湖の鳥居 瓊瓊杵尊に奉る はらからの乞いし二文字は峰のほとり 芦のみなもにたゆらなるらむ 738. はらからの こいしにもじは ねのほとり あしのみなもに たゆらなるらむ 同胞の乞いし二文字は峰のほとり 芦の水面にたゆらな…

東海道五十三次 十の宿 相模国足下郡 箱根宿 それぞれにあえぎ奏でて峠道

相模国足下郡(神奈川県箱根町) 箱根宿 箱根 湖水図 広重の手によせ 言祝く はてしれぬこの峠みち拗けみち 音にはなくまじ蟻にしならむ 611. はてしれぬ このとうげみち ねじけみち ねにはなくまじ ありにしならむ 果て知れぬこの峠道拗け道 音には鳴くまじ…

東海道五十三次 十の宿 相模国足下郡 箱根宿 うつさざる吾が身よ芦の水鏡

相模国足下郡(神奈川県箱根町) 箱根宿 箱根 湖水図 広重の手によせ 言祝く 百代を湖水におとす嶺らならで一会のなみだ地におとしけり 610. はくたいを こすいにおとす ねらならで いちえのなみだ ちにおとしけり 百代を湖水に落とす嶺らならで一会の涙地に…

東海道五十三次 九の宿 相模国足下郡 小田原宿 平らけき伊勢新九郎 相模はみ

相模国足下郡(神奈川県小田原市) 小田原宿 ゆかりの英傑を言祝く 雷公の走り過ぎては穏しめき奏瑞きたる 早き雲かも 609. らいこうの わしりすぎては おだしめき そうずいきたる はやきくもかも 雷公の走り過ぎては穏しめき奏瑞来たる 早き雲かも ら いこ…

東海道五十三次 九の宿 相模国足下郡 小田原宿 ひるめ御のかくれて去にし路の銭

相模国足下郡(神奈川県小田原市) 小田原宿 渡し待ちにあめをうらむ おのづ神だのみ とくとく咲わなも うずめこ舞わね ちからお手引かね 608. おのづかみ だのみとくとく わらわなも うずめこまわね ちからおたびかね 己づ神頼み 疾く疾く咲わなも 鈿女子舞…

東海道五十三次 九の宿 相模国足下郡 小田原宿 輦台も落ちるものかは城の影

相模国足下郡(神奈川県小田原市) 小田原宿 小田原 酒匂川 広重の手によせ 名物小田原城を言祝く 大きなる台閣みれば童げにせく旅ごころ疾くわたさなも 607. おおきなる だいかくみれば わらわげに せくたびごころ とくわたさなも 大きなる台閣見れば童げに…

東海道五十三次 九の宿 相模国足下郡 小田原宿 旅つひと ささかぐわしみ徒わたり

相模国足下郡(神奈川県小田原市) 小田原宿 小田原 酒匂川 広重の手によせ 言祝く 酒匂川 穏しみ徒の渡しにも楽土の弥陀の肖えのあるらむ 606. さかわがわ おだしみかちの わたしにも らくどのみだの あえのあるらむ 酒匂川 穏しみ徒の渡しにも楽土の弥陀の…

東海道五十三次 八の宿 相模国淘綾郡 大磯宿 あはれまねばな網ささな

相模国淘綾郡(神奈川県大磯町) 大磯宿 名物鴫立庵を言祝く 祖つらを庵におもえば宙うちて鴫たつみゆる西行のみち 605. おやつらを いおにおもえば そらうちて しぎたつみゆる にしゆきのみち 祖列を庵に思えば宙打ちて鴫発つ見ゆる西行の道 お やつらを い…

東海道五十三次 八の宿 相模国淘綾郡 大磯宿 あだ討ちはなりて涙そすすかざる

相模国淘綾郡(神奈川県大磯町) 大磯宿 大磯 虎ヶ雨 広重の手によせて 名物虎ヶ雨を言祝く さつき野に生おせるあめはいらつめのそでをあふれてふりしきるかも 604. さつきのに おおせるあめは いらつめの そでをあふれて ふりしきるかも 皐月野に生おせる雨…

東海道五十三次 七の宿 相模国大住郡 平塚宿 川向こう晴れてあめさす富士の山

相模国大住郡(神奈川県平塚市) 平塚宿 名物 馬入川舟渡を言祝く 舟待ちにひらくながめについいづるかぶり白らの富士そめでたき 603. ふなまちに ひらくながめに ついいづる かぶりしららの ふじそめでたき 舟待ちに開く眺めに突い出る冠白らの富士そ目出度…

東海道五十三次 七の宿 相模国大住郡 平塚宿 縄手道 急くもゆるぶもそれぞれに

相模国大住郡(神奈川県平塚市) 平塚宿 平塚 縄手道 広重の手によせ 言祝く 飛脚ろは捉まらざるごと駕籠かきは徒然のごと縄手道ゆく 602. ひきゃくろは つらまらざるごと かごかきは つれづれのごと なわてみちゆく 飛脚ろは捉まらざる如駕籠舁きは徒然の如…

東海道五十三次 七の宿 相模国大住郡 平塚宿 大住のあめにそなえし高麗の山

相模国大住郡(神奈川県平塚市) 平塚宿 平塚 縄手道 広重の手によせ 言祝く ひく道はつららに折れて韓の山なじむ相模の澄みの地かも 601. ひくみちは つららにおれて からのやま なじむさがみの すみのつちかも 引く道は列らに折れて韓の山馴染む相模の澄み…

東海道五十三次 六の宿 相模国高座郡 藤澤宿 鎌倉のしうとの手なる三つ鱗

相模国高座郡(神奈川県藤沢市) 藤澤宿 藤澤 遊行寺 広重の手によせ 江島弁財天を言祝く 茶話にきく時政の神の吹きけらしべんてん鳥居の息かぐわしも 600. さわにきく じせいのかみの ふきけらし べんてんとりいの いきかぐわしも 茶話にきく時政の神の吹き…

東海道五十三次 六の宿 相模国高座郡 藤澤宿 時衆のおどりに街ひらく

相模国高座郡(神奈川県藤沢市) 藤澤宿 藤澤 遊行寺 広重の手によせ 言祝く この道は咲う宿世のさきがけと時衆のおどりの踏みあけてけむ 599. このみちは わらうすくせの さきがけと じしゅのおどりの ふみあけてけむ 此の道は咲う宿世の先駆けと時衆の踊り…

東海道五十三次 五の宿 相模国鎌倉郡 戸塚宿 月かかり人やどり

相模国鎌倉郡(神奈川県横浜市戸塚区) 戸塚宿 旅の初日の宿を言祝く 時ならば月はおのづに懸かるべし 人もやすらえ旅まくら初め 598. ときならば つきはおのづに かかるべし ひともやすらえ たびまくらそめ 時ならば月はおのづに懸かるべし 人もやすらえ旅…

東海道五十三次 五の宿 相模国鎌倉郡 戸塚宿 佐野の源左を見てしがな

相模国鎌倉郡(神奈川県横浜市戸塚区) 戸塚宿 戸塚 元町別道 広重の手によせ 鉢木を思い 言祝く 乏しみに継ぐ衣もつがずかけきたるおとこ思ほゆ 茶屋の軒端に 597. ともしみに つぐいもつがず かけきたる おとこおもほゆ ちゃやののきばに 乏しみに継ぐ衣も…

東海道五十三次 四の宿 武蔵国橘樹郡 保土ヶ谷宿 身の柄ひとつ宿りて候

武蔵国橘樹郡(神奈川県横浜市保土ヶ谷区) 保土ヶ谷宿 一宿を言祝く まほかたほ見ばはおとれどここに吾がみのから一夜枕きておじゃらむ 596. まほかたほ みばはおとれど ここにわが みのからいちや まきておじゃらむ 真秀片秀見端は劣れど此処に吾が身の柄…

東海道五十三次 四の宿 武蔵国橘樹郡 保土ヶ谷宿 あらたし橋あらたし町

武蔵国橘樹郡(神奈川県横浜市保土ヶ谷区) 保土ヶ谷宿 保土ヶ谷 新町橋 広重の手によせ 言祝く 帷子や延るはしの柄いしみ宿むらたちて町はしあらたし 595. かたびらや ほどこるはしの がらいしみ やどむらたちて まちはしあらたし 帷子や延る橋の柄美しみ宿…

東海道五十三次 三の宿 武蔵国橘樹郡 神奈川宿 風つ神はわがままに

武蔵国橘樹郡(神奈川県横浜市神奈川区) 神奈川宿 神奈川 台之景 広重の手によせ 言祝く 風神は凪もあらしもわがままに海はしるらし白帆はらまゆ 594. かざかみは なぎもあらしも わがままに うなはしるらし しらほはらまゆ 風神は凪も嵐も我が儘に海奔るら…

東海道五十三次 三の宿 武蔵国橘樹郡 神奈川宿 ながめあかさむわたのはら

武蔵国橘樹郡(神奈川県横浜市神奈川区) 神奈川宿 神奈川 台之景 広重の手によせ 言祝く かぐわしみ眺めあかざるわたのはら 眺めあかさむ台の旅籠に 593. かぐわしみ ながめあかざる わたのはら ながめあかさむ だいのはたごに 馨しみ眺め飽かざる海の原 眺…

東海道五十三次 二の宿 武蔵国橘樹郡 川崎宿 聞かせなも船頭小唄

武蔵国橘樹郡(神奈川県川崎市川崎区) 川崎宿 川崎 六郷渡舟 広重の手によせ 言祝く 水夫ゆらり渡す流れに棹させば聞かまくほしき小唄ひとふし 592. かこゆらり わたすながれに さおさせば きかまくほしき こうたひとふし 水夫ゆらり渡す流れに棹差せば聞か…

東海道五十三次 二の宿 武蔵国橘樹郡 川崎宿 橋かけて橋おちて

武蔵国橘樹郡(神奈川県川崎市川崎区) 川崎宿 川崎 六郷渡舟 広重の手によせ 言祝く 六郷や架けてながれて渡し舟さ走る水のきょうのぬるさよ 591. ろくごうや かけてながれて わたしぶね さわしるみずの きょうのぬるさよ 六郷や架けて流れて渡し舟さ走る水…

神奈川県鎌倉市 銭洗弁財天 ことわりも因果もいらぬ 銭ふえに

神奈川県鎌倉市 銭洗弁財天宇賀福神社 市杵島姫命に奉る 善哉にあらぬ身すがらいかでかは洗わざるやは浸け代なきにも 578. ぜんざいに あらぬみすがら いかでかは あらわざるやは つけしろなきにも 善哉にあらぬ身すがら如何でかは洗わざるやは浸け代無きに…

のぞみ2号の旅 新横浜駅 10:54発

神奈川県横浜市 東海道新幹線 新横浜駅 言祝く ひのもとの輿車のおこりに今昔を馳せてまだきに枕く旅すがら 495. ひのもとの よしゃのおこりに こんじゃくを はせてまだきに まくたびすがら 日の本の輿車の起こりに今昔を馳せて未だきに枕く旅すがら ひのも…

神奈川県鎌倉市 鶴岡八幡宮 天命はみそひとにおよばず

神奈川県鎌倉市 鶴岡八幡宮 右大臣実朝公を悼み 誉田別尊に奉る 三十ひとつ敷けば妙なる右府どのが玉言のなお褪せぬ月日か 475. みそひとつ しけばたえなる うふどのが たまごとのなお あせぬつきひか 三十一つ敷けば妙なる右府殿が玉言の尚褪せぬ月日か み…

川崎市麻生区 柿生駅 禅寺丸柿 月読神社 まどかなる朱のたま

神奈川県川崎市麻生区 柿生駅 禅寺丸柿 月読神社 月読尊に奉る かかはゆききみのやしろに食す月の朱き甘けき禅寺丸とう 471. かかはゆき きみのやしろに おすつきの あかきあまけき ぜんじまるとう かかはゆき君の社に食す月の朱き甘けき禅寺丸とう か かは…

神奈川県 童謡「赤い靴」 異人さんにつれられて

神奈川県 偲ぶ 赤い靴 駆りし娘の名を問えど外国船は侘び鳴くばかりに 184. あかいくつ かりしむすめの なをとえど がいこくせんは わびなくばかりに 赤い靴 駆りし娘の名を問えど外国船は侘び鳴くばかりに あかいくつ か りしむすめの な をとえど が いこ…