名物 -碑・像・すがた-
近江国甲賀郡(滋賀県甲賀市) 水口宿 名物 水口石を言祝き 大井子に捧ぐ なみの手にくみするものか力石 ただしららなる大井子の手に 699. なみのてに くみするものか ちからいし ただしららなる おおいこのてに 並の手に与するものか力石 唯白らなる大井子…
遠江国佐野郡(静岡県掛川市) 日坂宿 日坂 佐夜ノ中山 名物 夜泣き石を言祝く 魂尽くるにも母ごころ尽きざらし 佐夜の中山かなし石泣く 644. たまつくる にもははごころ つきざらし さよのなかやま かなしいしなく 魂尽くるにも母心尽きざらし 佐夜の中山哀…
平成筑豊鉄道 伊田線 南直方御殿口駅 御殿口地蔵 言祝く 皆に一味の雨そそぐ折あらん願をいだきて立つか地蔵御 375. みなにいち みのあめそそぐ おりあらん がんをいだきて たつかじぞうご 皆に一味の雨注ぐ折在らん願を抱きて立つか地蔵御 みな にい ち み…
直方 須崎町公園 芙美子碑 偲ぶ カチューシャのすさびて侘びし木賃宿 越す夜も明けぬふみの道やも 371. かちゅーしゃの すさびてわびし きちんやど こすよもあけぬ ふみのみちやも カチューシャの遊びて侘びし木賃宿 越す夜も明けぬ文の道やも かちゅーしゃ…
直方 殿町 多賀町公園 貝島太助像 偲び言祝く 魁なりと聞く貝島の祖はひづちわらべ守りつつ緑づきゆく 368. かいなりと きくかいじまの そはひづち わらべもりつつ みどりづきゆく 魁なりと聞く貝島の祖は漬ち/泥打ち童守りつつ緑着きゆく かいなり と きく…
筑豊本線 直方駅 新駅舎 言祝く おのこみの頑健ひとつ湛わしくかいなひらきて往来に立つ 362. おのこみの がんけんひとつ たたわしく かいなひらきて おうらいにたつ 男身の頑健一つ湛わしく腕開きて往来に立つ おの こみの が んけんひとつ た たわしく か…
筑豊本線 浦田駅 旌忠公園 忠霊塔 悼む 國のため斃れし兄の礼塔をうたてみ高雄の花や色こき 290. くにのため たおれしあにの らいとうを うたてみたかおの はなやいろこき 國の為斃れし兄の礼塔をうたてみ高雄の花や色濃き くにのため た おれしあにの ら い…
筑豊本線 東水巻駅 羅漢川 石仏 言祝く 引く堀が枝路をたどらば見えし出ず 団居ときなきとぶらい羅漢 279. ひくほりが しろをたどらば みえしいず まといときなき とぶらいらかん 引く堀が枝路を辿らば見えし出ず団居時無き弔い羅漢 ひ くほり が し ろをた…
鹿児島本線 門司港駅 0哩標 言祝く 廻りの而後くくりゆく構廊に打ちたつしるべ零哩のらまく 248. もとおりの じごくくりゆく こうろうに うちたつしるべ れいりのらまく 廻りの而後潜り行く構廊に打ち立つ標零哩宣らまく も とおりの じ ごくくりゆく こ う…
山梨県 甲斐国 武田氏 甲陽軍鑑 言祝く 矢あわせにまさる武門の名をたかみしおく言の葉もののふかがみ 213. やあわせに まさるぶもんの なをたかみ しおくことのは もののふかがみ 矢合わせに勝る武門の名を高み為置く言の葉 武士鑑 や あわせに ま さるぶも…
戸畑区 夜宮の大珪化木 言祝く 時はるか万世を経たる大樹幹 よくも身を継ぎ雅びたまうや 198. ときはるか ばんせをへたる たいじゅみき よくもみをつぎ みやびたまうや 時遥か万世を経たる大樹幹善くも身を継ぎ雅び給うや と きはるか ば んせをへたる た い…
久岐の浜 SL9600型 19633号 慰む くろがねの汽笛一声 野をゆくもはかなき寝目よ まほら駆けなも 196. くろがねの きてきいっせい のをゆくも はかなきいめよ まほらかけなも 黒鉄の汽笛一声 野を行くも儚き寝目よ まほら駆けなも く ろがねの き てきいっせ…
久岐の浜 SL9600型 19633号 慰む 祀らるる栄えの蒸機も野ざらしに季節めぐれば朽ちてかなしも 195. まつらるる はえのじょうきも のざらしに きせつめぐれば くちてかなしも 祀らるる栄えの蒸機も野晒しに季節巡れば朽ちて哀しも ま つらるる は えのじょう…
山手線 新橋駅 C11 292号機 言祝く ともがらは故郷に眠りし暮れの寒 汽笛ひびけばいよよ夜深し 085. ともがらは くににねむりし くれのかん きてきひびけば いよよよぶかし 輩は故郷に眠りし暮れの寒 汽笛響けば愈夜深し ともがらは くににねむり し くれの…
山手線 渋谷駅 偲び言祝く 偲ばれし人の名をよぶよもあるや草葉しげきに秋たつはちこう 062. しのばれし ひとのなをよぶ よもあるや くさばしげきに あきたつはちこう 偲ばれし人の名を呼ぶ 夜/世 も在るや草葉繁きに秋立つは近う/秋田つハチ公 しのばれ し …
直方 中ノ島 坑夫の像 往時を偲び 今を寂しむ 野に侘ぶる男いさまし頑とたつ 恃みにあらば街にそおかまし 006. のにわぶる おとこいさまし がんとたつ たのみにあらば まちにそおかまし 野に侘ぶる男勇まし頑と立つ恃みにあらば街にそ置かまし の にわぶる …