うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

筑豊本線 筑前垣生駅 埴生神社 いにしえの遠賀潟 すめら船わけいりき

筑豊本線 筑前垣生駅 垣生公園 埴生神社 言祝く 詣でみち かっぱの斎く神の御前うてば八幡 花もほころぶ 281. もうでみち かっぱのいつく かみのごぜ うてばはちまん はなもほころぶ 詣で道 河童の斎く神の御前打てば八幡 花も綻ぶ もうでみ ち かっぱのいつ…

筑豊本線 中間駅 遠賀川橋梁 二十四年か四十一年か いずれにせよ明治の架設

筑豊本線 中間駅 遠賀川橋梁 言祝く 長津辺や嵩つむ煉瓦にまみゆれば明治の汗は黒く染み沁み 280. ながつへや かさつむれんがに まみゆれば めいじのあせは くろくしみじみ 長津辺や嵩積む煉瓦に見ゆれば明治の汗は黒く染み沁み な がつへや か さつむれんが…

筑豊本線 東水巻駅 堀川になれなかった川辺に殉職工を慰むる石仏

筑豊本線 東水巻駅 羅漢川 石仏 言祝く 引く堀が枝路をたどらば見えし出ず 団居ときなきとぶらい羅漢 279. ひくほりが しろをたどらば みえしいず まといときなき とぶらいらかん 引く堀が枝路を辿らば見えし出ず団居時無き弔い羅漢 ひ くほり が し ろをた…

筑豊本線 折尾駅 立体交差の濫觴は筑前にあり

筑豊本線 折尾駅 過ぎし日を言祝く 屋駆くる立体交差のおはしらの籬下の古画こそおかしやかなれ 278. おくかくる りったいこうさの おはしらの りかのこがこそ おかしやかなれ 屋駆くる立体交差の御柱の籬下の古画こそおかしやかなれ お くかくる り ったい…

筑豊本線 本城駅 八剣神社 縁むすぶは小碓命か蒲冠者か

筑豊本線 本城駅 八剣神社 日本武尊に奉る 鋒先の陣しく武夫の由あつみ産土ましますよしみの熱田ゆ 277. ほうせんの じんしくぶふの よしあつみ うぶすなまします よしみのあつたゆ 鋒先の陣敷く武夫の由厚み産土坐します誼みの熱田ゆ ほ うせんの じん しく…

筑豊本線 二島駅 江川 魚鳥池 后は嘆声 熊鰐は冷や汗

筑豊本線 二島駅 江川 魚鳥池 往古を偲ぶ 干る潮の祟りて熊鰐は神供なす まかなし鳥よ魚よつどわな 276. ふるしおの たたりてわには じんぐなす まかなしとりよ さかなよつどわな 干る潮の祟りて熊鰐は神供なす まかなし鳥よ魚よ集わな ふ るしおの た たり…

筑豊本線 奥洞海駅 舟券やぶれば千々に舞う 夢と日銭のなれのはて

筑豊本線 奥洞海駅 若松競艇場 言祝く 一艇のカウル跳ねたつ轟きよ くきのみなもに踊れうたかた 275. いっていの かうるはねたつ どどめきよ くきのみなもに おどれうたかた 一艇のカウル跳ね立つ轟きよ 洞の水面に踊れ泡沫 い っていの かう るはねたつ ど …

筑豊本線 藤ノ木駅 白山神社 おもてにはくきの海 かえりみてはさくら花

筑豊本線 藤ノ木駅 白山神社 赤島町西公園 言祝き ご祭神に奉る 菊理とうのののひめごも地の花をふりみてあらむ春の赤島 274. きくりとう のののひめごも じのはなを ふりみてあらむ はるのあかしま 菊理とうののの媛御も地の花を振り見てあらむ春の赤島 き …

北九州市 若松港 真黒の山はわたつみさまのそなえもの

北九州市 若松港 往時を偲ぶ 尽きかてぬ真黒の玉のかきつみに咲ふごんぞよ歯並みしららに 273. つきかてぬ まくろのたまの かきつみに わらふごんぞよ はなみしららに 尽きかてぬ真黒の玉の掻き積みに咲ふごんぞよ歯並み白らに つ きかてぬ ま くろのたまの …

筑豊本線 若松-原田 わだちのこすは筑前のみ 豊前は通わず

筑豊本線 若松-原田 言祝く 渡らへる貨車に祀るは真黒なる艶めく生肌燻ぶる木骸 272. わたらへる かしゃにまつるは まくろなる つやめくきはだ くすぶるこむくろ 渡らへる貨車に祀るは真黒なる艶めく生肌燻ぶる木骸 わ たらへる か しゃにまつる は ま くろ…

筑前国 筑紫神社 豊年満作 お粥さまのうらなうままに

筑前国 御笠郡 原田宿 筑紫神社 粥卜祭 言祝く 粥の肴は吉凶つぐるかび一朶 生えて春めくつくしうつくし 271. かゆのなは きっきょうつぐる かびいちだ はえてはるめく つくしうつくし 粥の肴は吉凶告ぐる黴一朶 生えて春めく筑紫美し かゆのな は きっきょ…

筑前国 御笠郡 原田宿 行く方はるか まずは慌つな 腹ごしらえ

筑前国 御笠郡 原田宿 名物 はらふと餅 言祝く はらのみの留守そおんみの大事なる はみ鎮めてむはらふとさまもて 270. はらのみの るすそおんみの だいじなる はみしずめてむ はらふとさまもて 腹の実の留守そ御身の大事なる 食み鎮めてむはらふと様以て は …

筑前国 御笠郡 山家宿 道はふたまた 身はひとつ

筑前国 御笠郡 山家宿 言祝く 宿ひとつまかりて道のえだわかれ 日田な薩摩なまねく追分 269. やどひとつ まかりてみちの えだわかれ ひたなさつまな まねくおいわけ 宿一つ罷りて道の枝分かれ 日田な薩摩な招く追分 や どひとつ ま かりてみちの え だわかれ…

筑前国 穂波郡 内野宿 大銀杏 妻を亡くして八十余年

筑前国 穂波郡 内野宿 内野の大銀杏 言祝く 堂守のやもめいちもち大銀杏 しとねしきしく秋そ寂しき 268. どうもりの やもめいちもち おおいちょう しとねしきしく あきそさびしき 堂守のやもめ逸物 大銀杏 褥 頻敷く秋そ寂しき どうもり の やもめいちも ち …

筑前国 穂波郡 飯塚宿 曩祖八幡宮 さぞや后を慕いてけむ

筑前国 穂波郡 飯塚宿 曩祖八幡宮 土地名の由緒を言祝く いつしにもいづちに散れども会せむと花にやいつく曩つ祖らは 267. いつしにも いづちにちれども かいせむと はなにやいつく さきつおやらは 何時しにも何方に散れども会せむと花にや斎く/居着く/居憑…

筑前国 鞍手郡 木屋瀬宿 舟運さかえし鞍手の宿場

筑前国 鞍手郡 木屋瀬宿 宿場踊り 言祝く 古態なる矢止めの町の軒ならび 背子は手を掻く笠御はめぐる 266. こたいなる やどめのまちの のきならび せこはてをかく かさごはめぐる 古態なる矢止めの町の軒並び 背子は手を掻く笠御は巡る こ たいなる や どめ…

筑前黒崎宿 櫻屋主人 明治六年改姓 贈従五位 宇都宮正顕

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 櫻屋主人 古海東四郎を偲ぶ 公卿にも楼に宿りし櫻屋は勤皇あつみ正と顕る 265. くぎょうにも ろうにやどりし さくらやは きんのうあつみ まさとあらわる 公卿にも楼に宿りし櫻屋は勤皇厚み正と顕る く ぎょうにも ろ うにや…

筑前黒崎宿 櫻屋 勤皇の志士 御用達の旅籠

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 偲ぶ 一新の國のあしたの論つはき櫻の宿に霧ふかめけむ 264. いっしんの くにのあしたの ろんつはき さくらのやどに きりふかめけむ 一新の國の明日/朝の論唾吐き櫻の宿に霧深めけむ いっしんの く にのあしたの ろ んつはき…

長崎街道 起点 常盤橋 もとめしは砂糖の甘みか島のかたちか

豊前国 企救郡 長崎街道 起点 常盤橋 伊能忠敬翁を偲ぶ 島嶼ごときわみしまなこしば干けむ 企救の初日のただ高みしに 263. とうしょごと きわみしまなこ しばひけむ きくのはつひの ただたかみしに 島嶼ごと極めし眼瞬きけむ只高き企救の初日に と うしょご…

長崎街道 筑前六宿 遠賀郡一宿 鞍手郡一宿 穂波郡二宿 御笠郡二宿

長崎街道 筑前六宿 遠賀郡黒崎宿から御笠郡原田宿まで 言祝く 夢寐うつつ新菓珍味の愉絶ほしみ含みてしかな 道の神たたかむ 262. むびうつつ しんかちんみの ゆぜつほしみ くくみてしかな ちのかみたたかむ 夢寐現 新菓珍味の愉絶欲しみ含みてしかな 道の神…

長崎街道 砂糖街道 踏みゆくつちも甘からむ

長崎街道 砂糖の道 シュガーロード 言祝く 嘗めてしが さしもゆかしき菓子もよい 何方にも食らう道のみたから 261. なめてしが さしもゆかしき かしもよい どちにもくらう みちのみたから 嘗めてしが 然しもゆかしき菓子催い 何方にも食らう道の御宝 な めて…

国鉄香月線 終点 香月駅 昭和四十三年 大辻炭鉱 閉山

国鉄香月線 終点 香月駅 偲ぶ 貨車群をつれて野面さし汽車はゆく 古き宿場のたづき無沙汰に 260. かしゃむらを つれてのぶさし きしゃはゆく ふるきしゅくばの たづきむさたに 貨車群を連れて野面差し汽車は行く 古き宿場の方便無沙汰に か しゃむらを つ れ…

国鉄香月線 岩崎駅 岩崎炭鉱 昭和三十六年 閉山

国鉄香月線 岩崎駅 偲ぶ 汽車ゆけばさかる蛍のわがままに美しき尾灯を恋ひつ掃ひつ 259. きしゃゆけば さかるほたるの わがままに いしきびとうを こひつはらひつ 汽車行けば盛る蛍の我が儘に美しき尾灯を恋ひつ掃ひつ き しゃゆけば さ かるほたるの わ が…

国鉄香月線 新手駅 新手本坑 昭和二十九年 閉山

国鉄香月線 新手駅 偲ぶ あたらヤマの落莫知るや鉄軌にもわだち絶ゆれば錆しかりけり 258. あたらやまの らくばくしるや てっきにも わだちたゆれば さびしかりけり 可惜ヤマの落莫知るや鉄軌にも轍絶ゆれば錆しかりけり あ たらやまの ら くばくしるや て …

国鉄香月線 起点 中間駅 3/83の乗り合い列車

国鉄香月線 起点 中間駅 郷里の先つ兄を偲ぶ なじみある顔もあどなき毎の朝 汽車は香月ゆ折尾さしゆく 257. なじみある かおもあどなき まいのあさ きしゃはかつきゆ おりおさしゆく 馴染み有る顔もあどなき毎の朝 汽車は香月ゆ折尾差し行く な じみある か …

帝国鉄道庁九州線 中間-香月 明治四十一年七月一日開業

国鉄香月線 中間-香月 昭和六十年四月一日廃止 偲ぶ 長津野は化石の洲にましますか 西つ東つヤマの溢れき 256. ながつのは かせきのしまに ましますか にしつひがしつ やまのあふれき 長津野は化石の洲に坐しますか西つ東つヤマの溢れき な がつのは か せ…

筑豊電鉄 筑豊中間電停 1971年7月5日 中間パレスボウル オープン

筑豊電鉄 筑豊中間電停 中間パレスボウル(後のにしてつストア) 往時を偲ぶ かまえ立ち投ぐる玉もて宝瓶を逐せし館もやがてひさげり 255. かまえたち なぐるたまもて ほうびょうを ちくせしたちも やがてひさげり 構え立ち投ぐる玉もて宝瓶を逐せし館もやが…

筑豊電鉄 穴生電停 鷹見神社 元宮は帆柱九合目 地域一帯の鷹見社の本宮

筑豊電鉄 穴生電停 鷹見神社 伊弉冉大神 素戔鳴大神に奉る 福納め 鷹見の宮にあまた手の伸して鈴鳴す往古なるかも 254. ふくおさめ たかみのみやに あまたてと のしてすずなす おうこなるかも 福納め 鷹見の宮に数多手の伸して鈴鳴す往古なるかも ふくおさめ…

代々木駅 業界に盛衰あれど町の名はかわらず

山手線 代々木駅 学生の街 予備校の街 言祝く 文よまば夜籠りかけて夜もすがら暁闇に起つ夢の八衢 253. ふみよまば よごもりかけて よもすがら ぎょうあんにたつ ゆめのやちまた 文読まば能く夜籠り懸けて夜もすがら 暁闇に起つ夢の八衢 ふみよまば よ ごも…

五反田駅 ねむの木の庭 夢におとなえ ねむ花児

山手線 五反田駅 ねむの木の庭 言祝く 夏来なば暖紅の花や畳なわれ 郷家に遠き眠の庭にも 252. なつきなば だんくのはなや たたなわれ ごうかにとおき ねむのにわにも 夏来なば暖紅の花や畳なわれ 郷家に遠き眠の庭にも つきなば だん くのはなや た たなわ…