うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-04-24から1日間の記事一覧

筑前国 御笠郡 原田宿 行く方はるか まずは慌つな 腹ごしらえ

筑前国 御笠郡 原田宿 名物 はらふと餅 言祝く はらのみの留守そおんみの大事なる はみ鎮めてむはらふとさまもて 270. はらのみの るすそおんみの だいじなる はみしずめてむ はらふとさまもて 腹の実の留守そ御身の大事なる 食み鎮めてむはらふと様以て は …

筑前国 御笠郡 山家宿 道はふたまた 身はひとつ

筑前国 御笠郡 山家宿 言祝く 宿ひとつまかりて道のえだわかれ 日田な薩摩なまねく追分 269. やどひとつ まかりてみちの えだわかれ ひたなさつまな まねくおいわけ 宿一つ罷りて道の枝分かれ 日田な薩摩な招く追分 や どひとつ ま かりてみちの え だわかれ…

筑前国 穂波郡 内野宿 大銀杏 妻を亡くして八十余年

筑前国 穂波郡 内野宿 内野の大銀杏 言祝く 堂守のやもめいちもち大銀杏 しとねしきしく秋そ寂しき 268. どうもりの やもめいちもち おおいちょう しとねしきしく あきそさびしき 堂守のやもめ逸物 大銀杏 褥 頻敷く秋そ寂しき どうもり の やもめいちも ち …

筑前国 穂波郡 飯塚宿 曩祖八幡宮 さぞや后を慕いてけむ

筑前国 穂波郡 飯塚宿 曩祖八幡宮 土地名の由緒を言祝く いつしにもいづちに散れども会せむと花にやいつく曩つ祖らは 267. いつしにも いづちにちれども かいせむと はなにやいつく さきつおやらは 何時しにも何方に散れども会せむと花にや斎く/居着く/居憑…

筑前国 鞍手郡 木屋瀬宿 舟運さかえし鞍手の宿場

筑前国 鞍手郡 木屋瀬宿 宿場踊り 言祝く 古態なる矢止めの町の軒ならび 背子は手を掻く笠御はめぐる 266. こたいなる やどめのまちの のきならび せこはてをかく かさごはめぐる 古態なる矢止めの町の軒並び 背子は手を掻く笠御は巡る こ たいなる や どめ…

筑前黒崎宿 櫻屋主人 明治六年改姓 贈従五位 宇都宮正顕

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 櫻屋主人 古海東四郎を偲ぶ 公卿にも楼に宿りし櫻屋は勤皇あつみ正と顕る 265. くぎょうにも ろうにやどりし さくらやは きんのうあつみ まさとあらわる 公卿にも楼に宿りし櫻屋は勤皇厚み正と顕る く ぎょうにも ろ うにや…

筑前黒崎宿 櫻屋 勤皇の志士 御用達の旅籠

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 偲ぶ 一新の國のあしたの論つはき櫻の宿に霧ふかめけむ 264. いっしんの くにのあしたの ろんつはき さくらのやどに きりふかめけむ 一新の國の明日/朝の論唾吐き櫻の宿に霧深めけむ いっしんの く にのあしたの ろ んつはき…

長崎街道 起点 常盤橋 もとめしは砂糖の甘みか島のかたちか

豊前国 企救郡 長崎街道 起点 常盤橋 伊能忠敬翁を偲ぶ 島嶼ごときわみしまなこしば干けむ 企救の初日のただ高みしに 263. とうしょごと きわみしまなこ しばひけむ きくのはつひの ただたかみしに 島嶼ごと極めし眼瞬きけむ只高き企救の初日に と うしょご…

長崎街道 筑前六宿 遠賀郡一宿 鞍手郡一宿 穂波郡二宿 御笠郡二宿

長崎街道 筑前六宿 遠賀郡黒崎宿から御笠郡原田宿まで 言祝く 夢寐うつつ新菓珍味の愉絶ほしみ含みてしかな 道の神たたかむ 262. むびうつつ しんかちんみの ゆぜつほしみ くくみてしかな ちのかみたたかむ 夢寐現 新菓珍味の愉絶欲しみ含みてしかな 道の神…

長崎街道 砂糖街道 踏みゆくつちも甘からむ

長崎街道 砂糖の道 シュガーロード 言祝く 嘗めてしが さしもゆかしき菓子もよい 何方にも食らう道のみたから 261. なめてしが さしもゆかしき かしもよい どちにもくらう みちのみたから 嘗めてしが 然しもゆかしき菓子催い 何方にも食らう道の御宝 な めて…