うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-04-21から1日間の記事一覧

国鉄香月線 終点 香月駅 昭和四十三年 大辻炭鉱 閉山

国鉄香月線 終点 香月駅 偲ぶ 貨車群をつれて野面さし汽車はゆく 古き宿場のたづき無沙汰に 260. かしゃむらを つれてのぶさし きしゃはゆく ふるきしゅくばの たづきむさたに 貨車群を連れて野面差し汽車は行く 古き宿場の方便無沙汰に か しゃむらを つ れ…

国鉄香月線 岩崎駅 岩崎炭鉱 昭和三十六年 閉山

国鉄香月線 岩崎駅 偲ぶ 汽車ゆけばさかる蛍のわがままに美しき尾灯を恋ひつ掃ひつ 259. きしゃゆけば さかるほたるの わがままに いしきびとうを こひつはらひつ 汽車行けば盛る蛍の我が儘に美しき尾灯を恋ひつ掃ひつ き しゃゆけば さ かるほたるの わ が…

国鉄香月線 新手駅 新手本坑 昭和二十九年 閉山

国鉄香月線 新手駅 偲ぶ あたらヤマの落莫知るや鉄軌にもわだち絶ゆれば錆しかりけり 258. あたらやまの らくばくしるや てっきにも わだちたゆれば さびしかりけり 可惜ヤマの落莫知るや鉄軌にも轍絶ゆれば錆しかりけり あ たらやまの ら くばくしるや て …

国鉄香月線 起点 中間駅 3/83の乗り合い列車

国鉄香月線 起点 中間駅 郷里の先つ兄を偲ぶ なじみある顔もあどなき毎の朝 汽車は香月ゆ折尾さしゆく 257. なじみある かおもあどなき まいのあさ きしゃはかつきゆ おりおさしゆく 馴染み有る顔もあどなき毎の朝 汽車は香月ゆ折尾差し行く な じみある か …

帝国鉄道庁九州線 中間-香月 明治四十一年七月一日開業

国鉄香月線 中間-香月 昭和六十年四月一日廃止 偲ぶ 長津野は化石の洲にましますか 西つ東つヤマの溢れき 256. ながつのは かせきのしまに ましますか にしつひがしつ やまのあふれき 長津野は化石の洲に坐しますか西つ東つヤマの溢れき な がつのは か せ…

筑豊電鉄 筑豊中間電停 1971年7月5日 中間パレスボウル オープン

筑豊電鉄 筑豊中間電停 中間パレスボウル(後のにしてつストア) 往時を偲ぶ かまえ立ち投ぐる玉もて宝瓶を逐せし館もやがてひさげり 255. かまえたち なぐるたまもて ほうびょうを ちくせしたちも やがてひさげり 構え立ち投ぐる玉もて宝瓶を逐せし館もやが…

筑豊電鉄 穴生電停 鷹見神社 元宮は帆柱九合目 地域一帯の鷹見社の本宮

筑豊電鉄 穴生電停 鷹見神社 伊弉冉大神 素戔鳴大神に奉る 福納め 鷹見の宮にあまた手の伸して鈴鳴す往古なるかも 254. ふくおさめ たかみのみやに あまたてと のしてすずなす おうこなるかも 福納め 鷹見の宮に数多手の伸して鈴鳴す往古なるかも ふくおさめ…

代々木駅 業界に盛衰あれど町の名はかわらず

山手線 代々木駅 学生の街 予備校の街 言祝く 文よまば夜籠りかけて夜もすがら暁闇に起つ夢の八衢 253. ふみよまば よごもりかけて よもすがら ぎょうあんにたつ ゆめのやちまた 文読まば能く夜籠り懸けて夜もすがら 暁闇に起つ夢の八衢 ふみよまば よ ごも…

五反田駅 ねむの木の庭 夢におとなえ ねむ花児

山手線 五反田駅 ねむの木の庭 言祝く 夏来なば暖紅の花や畳なわれ 郷家に遠き眠の庭にも 252. なつきなば だんくのはなや たたなわれ ごうかにとおき ねむのにわにも 夏来なば暖紅の花や畳なわれ 郷家に遠き眠の庭にも つきなば だん くのはなや た たなわ…

日暮里駅 太田道灌像 みのひとつ なくてみのるや うたごころ

山手線 日暮里駅 太田道灌像 言祝く にわか雨 ぽつとおぼゆる里下の縁 一枝の露の道と灌きぬ 251. にわかあめ ぽつとおぼゆる りかのえに ひとよのつゆの みちとそそきぬ 俄か雨 ぽつと覚ゆる里下の縁 一枝の露の道と灌きぬ に わかあめ ぽつ とおぼゆる り …

筑豊電鉄 希望が丘高校前電停 花すこやかにして憂うる親心

筑豊電鉄 希望が丘高校前電停 言祝く 卉木さえうつろう逢う魔が時に若子屋下につどう 駆けて電車来 250. きぼくさえ うつろうおうま がときにわこ おくかにつどう かけてでんしゃこ 卉木さえ移ろう逢う魔が時に若子屋下に集う駆けて電車来 きぼ ぼくさ え う…