うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

日暮里駅 太田道灌像 みのひとつ なくてみのるや うたごころ

山手線 日暮里駅 太田道灌像 言祝く にわか雨 ぽつとおぼゆる里下の縁 一枝の露の道と灌きぬ 251. にわかあめ ぽつとおぼゆる りかのえに ひとよのつゆの みちとそそきぬ 俄か雨 ぽつと覚ゆる里下の縁 一枝の露の道と灌きぬ に わかあめ ぽつ とおぼゆる り …

筑豊電鉄 希望が丘高校前電停 花すこやかにして憂うる親心

筑豊電鉄 希望が丘高校前電停 言祝く 卉木さえうつろう逢う魔が時に若子屋下につどう 駆けて電車来 250. きぼくさえ うつろうおうま がときにわこ おくかにつどう かけてでんしゃこ 卉木さえ移ろう逢う魔が時に若子屋下に集う駆けて電車来 きぼ ぼくさ え う…

鹿児島本線 大里駅(現門司駅) 御所神社 幼帝もしばくつろぐや柳御所

鹿児島本線 大里駅(現門司駅) 御所神社 慰む 出し風や斎垣こえゆく柳絮にそ君の魂つむ みやこかえさに 249. だしかぜや いかきこえゆく りゅうじょにそ きみのたまつむ みやこかえさに 出し風や斎垣越え行く柳絮にそ君の魂積む都返さに だ しかぜや い か…

鹿児島本線 門司港駅 薩摩さす軌条400粁

鹿児島本線 門司港駅 0哩標 言祝く 廻りの而後くくりゆく構廊に打ちたつしるべ零哩のらまく 248. もとおりの じごくくりゆく こうろうに うちたつしるべ れいりのらまく 廻りの而後潜り行く構廊に打ち立つ標零哩宣らまく も とおりの じ ごくくりゆく こ う…

鹿児島本線 門司港駅 緑青葺く海ぎわの重要文化財

鹿児島本線 門司港駅 言祝く モダンなる時宜にそぐはぬこしらへもうべみいれたる驛の旧けく 247. もだんなる じぎにそぐはぬ こしらへも うべみいれたる えきのふるけく モダンなる時宜にそぐはぬ拵へも宜見入れたる驛の旧けく も だんなる じ ぎにそぐはぬ …

よすがしるべ 寄すところを示してしかな

よすがしるべ 縁標 寄す処知る辺 あらわす 四方つ世のすがしき縁をうたとなしかしこみ垂るるつたなきこうべ 246. よもつよの すがしきえにを うたとなし かしこみたるる つたなきこうべ 四方つ世の清しき縁を歌と成し畏み垂るる拙き頭 よ もつよの すが しき…

特別急行 白鳥 大阪-青森 なにわゆり北陸ぬけて陸奥の国

特別急行 白鳥 大阪-青森 名に寄せて日本武尊を偲ぶ おおいくさ逐いたつ氷禍あがれども御身くすめり白な智鳥は 245. おおいくさ おいたつひょうか あがれども おんみくすめり しらなちどりは 大軍逐い立つ氷禍上がれども御身くすめり白な智鳥は お おいく …

八幡西区 幸神 幸の神神社 草鞋をかざる小さなほこら

八幡西区 幸神 幸の神神社 猿田彦さまに奉る さきながみ憩うほこらの軒したに替うるわらじも御諸なるめり 244. さきながみ いこうほこらの のきしたに かうるわらじも みもろなるめり 先長み憩う祠の軒下に替うる草鞋も御諸なるめり さ きながみ い こうほこ…

黒崎 藤田 三菱化学 紅白煙突 大狼煙 吹かれ呑まれて雲ならず

黒崎 藤田 三菱化学 紅白煙突 言祝く ふりさけば盛土の島にたなびける化学の煙は蒼に溶けつつ 243. ふりさけば じょうどのしまに たなびける かがくのけむは あおにとけつつ 振り放けば盛土の島に棚引ける化学の煙は蒼に溶けつつ ふ りさけば じ ょうどのし…

八幡西区 藤田 春日神社 添うて聞きたき昔語り

八幡西区 藤田 春日神社 偲ぶ 振り建てし入魂の町はたなごころ 之房公とながめためるかも 242. ふりたてし じこんのまちは たなごころ ゆきふさこうと ながめためるかも 振り建てし入魂の町は掌 之房公と眺めためるかも ふ りたてし じ こんのまちは た なご…

八幡西区 藤田 春日神社 松寿丸 生い成る黒崎大明神

八幡西区 藤田 春日神社 武甕槌命に奉る 船泊てし城下のみちをたどりなば春日の宮に花そ咲わむ 241. ふなはてし じょうかのみちを たどりなば かすがのみやに はなそわらわむ 船泊てし城下の道を辿りなば春日の宮に花そ咲わむ ふ なはてし じ ょうかのみちを…

筑前国 長崎街道 黒崎宿 城を廃して宿場興る

筑前国 長崎街道 黒崎宿 偲ぶ 海をつく九郎の端城 退けばささ人馬ざざめき宿場しさからむ 240. うみをつく くろうのはじろ ひけばささ じんばざざめき しゅくばしさからむ 海を衝く九郎の端城 退けば然々人馬ざざめき宿場し盛らむ うみをつ く くろうのはじ …

熊手宮 崗の県主の祖 熊鰐 北九州 上古の英雄

熊手宮 崗の県主の祖 熊鰐 奉る くきの海にますらをのこは出ましけり 崗も喰らへば熊鰐とよぶらし 239. くきのうみに ますらをのこは でましけり おかもくらへば わにとよぶらし 洞海にますら益荒男は出ましけり崗も喰らへば熊鰐と呼ぶらし く きのうみに ま…

黒崎 岡田神社 宿場町に遷座なされし王子宮

黒崎 岡田神社 神日本磐余彦(かむやまといわれひこ) 神日本磐余彦尊に奉る 大事なす神日本なる王子御の謂われひこひくままにありこそ 238. だいじなす かむやまとなる おうじごの いわれひこひく ままにありこそ 大事為す神日本なる王子御の謂われひこ引く…

興玉神 おきたまのかみ 路におわすは おおたのみことか猿田の神か

興玉神 おきたまのかみ 奉る 遠つ祖 おきたまひける野の石にかしこみ拝む道すがらかも 237. とほつおや おきたまひける ののいしに かしこみをがむ みちすがらかも 遠つ祖 置き/招き賜ひける野の石に畏み拝む道すがらかも とほつおや おきたま ひける の の…

黒崎 くまで通り商店街 興玉神 街道筋の傘の下 赤い鳥居の猿田彦

黒崎 くまで通り商店街 興玉神 言祝く 黒崎に詣で来るたびのどちひとり 興玉さまやりはつなるかも 236. くろさきに までくるたびの どちひとり おきたまさまや りはつなるかも 黒崎に詣で来る度/旅のどち一人興玉様や利発なるかも く ろさきに まで くるたび…

志賀島 漢委奴国王印 甚兵衛 匣ひらき 南冥 素性さだむ

志賀島 漢委奴国王印 出土の地 偲び言祝く 貢せしおりのみやげか資珂島のくがねのしるします叶の浜 235. みつきせし おりのみやげか しかしまの くがねのしるし ますかなのはま 貢せし折の土産か資珂島の黄金の印坐す叶の浜 みつきせ し おりのみやげ か し…

中間市 垣生公園 水ぬるまば花さかる 皇后ゆかりの社のたもと

中間市 垣生公園 言祝く 花葉吹く無為の日和に小舟さしうしろにくくる延壽橋かも 234. はなはぶく ぶいのひよりに こぶねさし うしろにくくる えんじゅばしかも 花葉吹く無為の日和に小舟差し後ろに潜る延壽橋かも は なはぶく ぶ いのひよりに こ ぶねさし …

中間市 堀川の中間唐戸 弁天橋わたれば市寸の比売の小さな祠

中間市 堀川の中間唐戸 厳島神社 市杵島姫命に奉る 道ぬしのまねくほこらにかしこめば流れはひらく堀川唐戸 233. みちぬしの まねくほこらに かしこめば ながれはひらく ほりかわからと 道主の招く祠に畏めば流れは開く堀川唐戸 みちぬしの ま ねくほこらに …

中間市 堀川 馬この皮かわらしの肌か 河童の証文 浸まざりき

中間市 堀川 伝承によせて偲ぶ わきまえし河童ひそみぬ律儀にもほとびたらめやほのみえなくに 232. わきまえし かっぱひそみぬ りちぎにも ほとびたらめや ほのみえなくに 弁えし河童潜みぬ律儀にも潤びたらめや仄見え無くに わ きまえし か っぱひそみぬ り…

遠賀川 崗の水門 かしこき船むら みちひらく ほまれはじなき 熊つ鰐

遠賀川 崗の水門 言祝く 帆風たち熊鰐のてひきに雁もたつ 眼下蒼めく崗の行幸に 231. ほかぜたち わにのてひきに がんもたつ がんかあおめく おかのみゆきに 帆風立ち熊鰐の手引きに雁も発つ 眼下蒼めく崗の行幸に ほかぜたち わ にのてひきに が んもたつ …

遠賀土手行きゃ 誰がなく 辻占さげたおぼこ顔 こうべ落として陽はくれて

遠賀川 古遠賀潟 上古を偲ぶ 崗ゆけば雁のかり鳴く潟の辺にわるるささ海もみつるいにしえ 230. おかゆけば がんのかりなく がたのへに わるるささみも みつるいにしえ 遠賀行けば雁のかり鳴く潟の辺に割るる細海も見つる/満つる古 お かゆけば がん のかりな…

伊邪那岐 伊邪那美 国産み わた飴を生すごと生せり大八洲

伊邪那岐 伊邪那美 国産み 言祝く 厳し矛 ざざめく四海和ぐるわざ 巍々たる島な凝らるる国生み 229. いかしほこ ざざめくしかい なぐるわざ ぎぎたるしまな こらるるくにうみ 厳し矛 ざざめく四海和ぐる業 巍々たる島な凝らるる国生み い かしほこ ざ ざめく…

稲荷神 御饌津神(みけつかみ) 三狐神(みけつかみ)

稲荷神 宇迦之御魂(うかのみたま) 奉る 旨炊きの禾の実つややと見惚るれば賜ぶしゃもじにもます正一位 228. うまだきの かのみつややと みとるれば たぶしゃもじにも ますしょういちい フル漢字 う まだきの かの みつややと み とるれば た ぶしゃもじに…

浅間の神 木花咲耶姫 火もそこなわぬ山つ神の花の比売

浅間の神 木花咲耶姫 奉る のこりなく果つべき人のなさけにそ久遠の花は八重と咲きなむ 227. のこりなく はつべきひとの なさけにそ くおんのはなは やえとさきなむ 残りなく果つべき人の情けにそ久遠の花は八重と咲きなむ のこ りなく は つべきひとの なさ…

愛知県 名古屋城 慶長十五年の天下普請

愛知県名古屋市 名古屋城 言祝く 天そむく威趣絢爛に千代籠めてしゃちはいませり御衣あてやかに 226. あめそむく いしゅけんらんに ちよこめて しゃちはいませり みそあてやかに 天背く威趣絢爛に千代籠めて金は坐せり御衣貴やかに あ めそむく い しゅけん…

栃木県 宇都宮市 餃子の街 満州みやげの日本そだち

栃木県 宇都宮市 餃子の街 言祝く 餃子なる血肉ざわめくとよ旨に舌もつづみをうつのみやらし 225. ぎょうざなる ちにくざわめく とようまに したもつづみを うつのみやらし 餃子なる血肉ざわめく豊旨に舌も鼓を打つのみやらし ぎ ょうざなる ち にくざわめく…

静岡県 お茶の国 陽の染む茶葉を湯に戻し

静岡県 お茶の国 言祝く 嵩たけておもてをしむる瑞の葉のしずくのみどり翡翠にやひく 224. かさたけて おもてをしむる ずいのはの しずくのみどり ひすいにやひく 嵩長けて面を占むる瑞の葉の滴の緑翡翠にや引く か さたけて お もてをしむる ず いのはの し…

高知県 鰹の一本釣り かぶら食めばかえしはあらじ初がつお

高知県 鰹の一本釣り 言祝く 力男の竿のしなえば弧をえがき海のみたから地にほふらるる 223. ちからおの さおのしなえば こをえがき うみのみたから ちにほふらるる 力男の竿の撓えば弧を描き海の御宝地に屠らるる ちからおの さおのしなえば こ をえがき う…

鳥取県 鳥取砂丘 なぐさみに肌をなぞりし風のあと

鳥取県 鳥取市 鳥取砂丘 言祝く との曇り月をかくさば遠つ風 鱗砂なづらし逢の名残りと 222. とのぐもり つきをかくさば とおつかぜ りんさなづらし あいのなごりと との曇り月を隠さば遠つ風 鱗砂撫づらし逢の名残りと と のぐもり つ きをかくさば と おつ…