うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

北九州市

筑豊本線 藤ノ木駅 白山神社 おもてにはくきの海 かえりみてはさくら花

筑豊本線 藤ノ木駅 白山神社 赤島町西公園 言祝き ご祭神に奉る 菊理とうのののひめごも地の花をふりみてあらむ春の赤島 274. きくりとう のののひめごも じのはなを ふりみてあらむ はるのあかしま 菊理とうののの媛御も地の花を振り見てあらむ春の赤島 き …

北九州市 若松港 真黒の山はわたつみさまのそなえもの

北九州市 若松港 往時を偲ぶ 尽きかてぬ真黒の玉のかきつみに咲ふごんぞよ歯並みしららに 273. つきかてぬ まくろのたまの かきつみに わらふごんぞよ はなみしららに 尽きかてぬ真黒の玉の掻き積みに咲ふごんぞよ歯並み白らに つ きかてぬ ま くろのたまの …

筑豊本線 若松-原田 わだちのこすは筑前のみ 豊前は通わず

筑豊本線 若松-原田 言祝く 渡らへる貨車に祀るは真黒なる艶めく生肌燻ぶる木骸 272. わたらへる かしゃにまつるは まくろなる つやめくきはだ くすぶるこむくろ 渡らへる貨車に祀るは真黒なる艶めく生肌燻ぶる木骸 わ たらへる か しゃにまつる は ま くろ…

筑前国 鞍手郡 木屋瀬宿 舟運さかえし鞍手の宿場

筑前国 鞍手郡 木屋瀬宿 宿場踊り 言祝く 古態なる矢止めの町の軒ならび 背子は手を掻く笠御はめぐる 266. こたいなる やどめのまちの のきならび せこはてをかく かさごはめぐる 古態なる矢止めの町の軒並び 背子は手を掻く笠御は巡る こ たいなる や どめ…

筑前黒崎宿 櫻屋主人 明治六年改姓 贈従五位 宇都宮正顕

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 櫻屋主人 古海東四郎を偲ぶ 公卿にも楼に宿りし櫻屋は勤皇あつみ正と顕る 265. くぎょうにも ろうにやどりし さくらやは きんのうあつみ まさとあらわる 公卿にも楼に宿りし櫻屋は勤皇厚み正と顕る く ぎょうにも ろ うにや…

筑前黒崎宿 櫻屋 勤皇の志士 御用達の旅籠

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 偲ぶ 一新の國のあしたの論つはき櫻の宿に霧ふかめけむ 264. いっしんの くにのあしたの ろんつはき さくらのやどに きりふかめけむ 一新の國の明日/朝の論唾吐き櫻の宿に霧深めけむ いっしんの く にのあしたの ろ んつはき…

長崎街道 起点 常盤橋 もとめしは砂糖の甘みか島のかたちか

豊前国 企救郡 長崎街道 起点 常盤橋 伊能忠敬翁を偲ぶ 島嶼ごときわみしまなこしば干けむ 企救の初日のただ高みしに 263. とうしょごと きわみしまなこ しばひけむ きくのはつひの ただたかみしに 島嶼ごと極めし眼瞬きけむ只高き企救の初日に と うしょご…

国鉄香月線 終点 香月駅 昭和四十三年 大辻炭鉱 閉山

国鉄香月線 終点 香月駅 偲ぶ 貨車群をつれて野面さし汽車はゆく 古き宿場のたづき無沙汰に 260. かしゃむらを つれてのぶさし きしゃはゆく ふるきしゅくばの たづきむさたに 貨車群を連れて野面差し汽車は行く 古き宿場の方便無沙汰に か しゃむらを つ れ…

帝国鉄道庁九州線 中間-香月 明治四十一年七月一日開業

国鉄香月線 中間-香月 昭和六十年四月一日廃止 偲ぶ 長津野は化石の洲にましますか 西つ東つヤマの溢れき 256. ながつのは かせきのしまに ましますか にしつひがしつ やまのあふれき 長津野は化石の洲に坐しますか西つ東つヤマの溢れき な がつのは か せ…

筑豊電鉄 穴生電停 鷹見神社 元宮は帆柱九合目 地域一帯の鷹見社の本宮

筑豊電鉄 穴生電停 鷹見神社 伊弉冉大神 素戔鳴大神に奉る 福納め 鷹見の宮にあまた手の伸して鈴鳴す往古なるかも 254. ふくおさめ たかみのみやに あまたてと のしてすずなす おうこなるかも 福納め 鷹見の宮に数多手の伸して鈴鳴す往古なるかも ふくおさめ…

鹿児島本線 大里駅(現門司駅) 御所神社 幼帝もしばくつろぐや柳御所

鹿児島本線 大里駅(現門司駅) 御所神社 慰む 出し風や斎垣こえゆく柳絮にそ君の魂つむ みやこかえさに 249. だしかぜや いかきこえゆく りゅうじょにそ きみのたまつむ みやこかえさに 出し風や斎垣越え行く柳絮にそ君の魂積む都返さに だ しかぜや い か…

鹿児島本線 門司港駅 薩摩さす軌条400粁

鹿児島本線 門司港駅 0哩標 言祝く 廻りの而後くくりゆく構廊に打ちたつしるべ零哩のらまく 248. もとおりの じごくくりゆく こうろうに うちたつしるべ れいりのらまく 廻りの而後潜り行く構廊に打ち立つ標零哩宣らまく も とおりの じ ごくくりゆく こ う…

鹿児島本線 門司港駅 緑青葺く海ぎわの重要文化財

鹿児島本線 門司港駅 言祝く モダンなる時宜にそぐはぬこしらへもうべみいれたる驛の旧けく 247. もだんなる じぎにそぐはぬ こしらへも うべみいれたる えきのふるけく モダンなる時宜にそぐはぬ拵へも宜見入れたる驛の旧けく も だんなる じ ぎにそぐはぬ …

八幡西区 幸神 幸の神神社 草鞋をかざる小さなほこら

八幡西区 幸神 幸の神神社 猿田彦さまに奉る さきながみ憩うほこらの軒したに替うるわらじも御諸なるめり 244. さきながみ いこうほこらの のきしたに かうるわらじも みもろなるめり 先長み憩う祠の軒下に替うる草鞋も御諸なるめり さ きながみ い こうほこ…

黒崎 藤田 三菱化学 紅白煙突 大狼煙 吹かれ呑まれて雲ならず

黒崎 藤田 三菱化学 紅白煙突 言祝く ふりさけば盛土の島にたなびける化学の煙は蒼に溶けつつ 243. ふりさけば じょうどのしまに たなびける かがくのけむは あおにとけつつ 振り放けば盛土の島に棚引ける化学の煙は蒼に溶けつつ ふ りさけば じ ょうどのし…

八幡西区 藤田 春日神社 添うて聞きたき昔語り

八幡西区 藤田 春日神社 偲ぶ 振り建てし入魂の町はたなごころ 之房公とながめためるかも 242. ふりたてし じこんのまちは たなごころ ゆきふさこうと ながめためるかも 振り建てし入魂の町は掌 之房公と眺めためるかも ふ りたてし じ こんのまちは た なご…

八幡西区 藤田 春日神社 松寿丸 生い成る黒崎大明神

八幡西区 藤田 春日神社 武甕槌命に奉る 船泊てし城下のみちをたどりなば春日の宮に花そ咲わむ 241. ふなはてし じょうかのみちを たどりなば かすがのみやに はなそわらわむ 船泊てし城下の道を辿りなば春日の宮に花そ咲わむ ふ なはてし じ ょうかのみちを…

筑前国 長崎街道 黒崎宿 城を廃して宿場興る

筑前国 長崎街道 黒崎宿 偲ぶ 海をつく九郎の端城 退けばささ人馬ざざめき宿場しさからむ 240. うみをつく くろうのはじろ ひけばささ じんばざざめき しゅくばしさからむ 海を衝く九郎の端城 退けば然々人馬ざざめき宿場し盛らむ うみをつ く くろうのはじ …

熊手宮 崗の県主の祖 熊鰐 北九州 上古の英雄

熊手宮 崗の県主の祖 熊鰐 奉る くきの海にますらをのこは出ましけり 崗も喰らへば熊鰐とよぶらし 239. くきのうみに ますらをのこは でましけり おかもくらへば わにとよぶらし 洞海にますら益荒男は出ましけり崗も喰らへば熊鰐と呼ぶらし く きのうみに ま…

黒崎 岡田神社 宿場町に遷座なされし王子宮

黒崎 岡田神社 神日本磐余彦(かむやまといわれひこ) 神日本磐余彦尊に奉る 大事なす神日本なる王子御の謂われひこひくままにありこそ 238. だいじなす かむやまとなる おうじごの いわれひこひく ままにありこそ 大事為す神日本なる王子御の謂われひこ引く…

黒崎 くまで通り商店街 興玉神 街道筋の傘の下 赤い鳥居の猿田彦

黒崎 くまで通り商店街 興玉神 言祝く 黒崎に詣で来るたびのどちひとり 興玉さまやりはつなるかも 236. くろさきに までくるたびの どちひとり おきたまさまや りはつなるかも 黒崎に詣で来る度/旅のどち一人興玉様や利発なるかも く ろさきに まで くるたび…

北九州市八幡西区 舟町 黒崎湊跡 草長けて石くれひとつ湊跡

北九州市八幡西区 舟町 黒崎湊跡 偲ぶ 難波へと来たる人しな棹しげみ浪華みちひく洞の青海 211. なにわへと きたるひとしな さおしげみ ろうかみちひく くきのあおうみ 難波へと来たる人品棹繁み浪華道曳く洞の青海 なにわへ と き たるひとし な さ おしげ …

北九州市戸畑区 夜宮の大珪化木 シリカなる変態

戸畑区 夜宮の大珪化木 言祝く 時はるか万世を経たる大樹幹 よくも身を継ぎ雅びたまうや 198. ときはるか ばんせをへたる たいじゅみき よくもみをつぎ みやびたまうや 時遥か万世を経たる大樹幹善くも身を継ぎ雅び給うや と きはるか ば んせをへたる た い…

北九州市八幡東区 桃園公園 小さな冒険世界 わんぱく広場

八幡東区 桃園公園 言祝く 海竜の牙をぬけてぞ綺羅星も涼の水桶もきみが手なるべき 197. かいりゅうの きばをぬけてぞ きらぼしも すずのみおけも きみがてなるべき 海竜の牙を抜けてぞ綺羅星も涼の水桶も君が手なるべき かいりゅう の きばをぬけて ぞ きら…

北九州市若松区 久岐の浜 SL9600型 19633号

久岐の浜 SL9600型 19633号 慰む くろがねの汽笛一声 野をゆくもはかなき寝目よ まほら駆けなも 196. くろがねの きてきいっせい のをゆくも はかなきいめよ まほらかけなも 黒鉄の汽笛一声 野を行くも儚き寝目よ まほら駆けなも く ろがねの き てきいっせ…

北九州市若松区 久岐の浜 SL9600型 19633号

久岐の浜 SL9600型 19633号 慰む 祀らるる栄えの蒸機も野ざらしに季節めぐれば朽ちてかなしも 195. まつらるる はえのじょうきも のざらしに きせつめぐれば くちてかなしも 祀らるる栄えの蒸機も野晒しに季節巡れば朽ちて哀しも ま つらるる は えのじょう…

神功皇后 息長帯比売命 くきのうみの風に吹かれ

息長帯比売(おきながたらしひめ)命 言祝く 沖つかぜ 汝がまといける垂乳女に四表もなづくめぐしいとしと 188. おきつかぜ ながまといける たらちめに しひょうもなづく めぐしいとしと 沖つ風汝が纏いける垂乳女に四表も懐く愛し愛しと おき つかぜ なが …

国鉄50系客車 於門司港駅 赤い客車の嚆矢も終焉も

門司港駅 国鉄50系客車 慰む ヤマ筋に初をささげし紅顔も時々に褪せゆき靄にい果てぬ 181. やますじに ういをささげし こうがんも じじにあせゆき もやにいはてぬ ヤマ筋に初を捧げし紅顔も時々に褪せゆき靄にい果てぬ やますじに う いをささげし こ うがん…

北九州市八幡西区 皇后崎 神功皇后上陸の地

八幡西区 皇后崎 往古を偲ぶ 古記ゆかし海こそ常世がましけれ 笑くはたまゆら后しうるわし 179. こきゆかし うみこそとこよ がましけれ さくはたまゆら きさきしうるわし 古記ゆかし海こそ常世がましけれ笑くは玉響后し麗し こ きゆかし う みこそとこよ が …

筑豊電鉄 木屋瀬電停 長崎街道 宿帳のこる広南従四位白象

筑豊電鉄 木屋瀬電停 言祝く 舶来の背しろき客も軒ゆすり宿に落ちけむ心しらひに 176. はくらいの せしろききゃくも のきゆすり やどにおちけむ こころしらひに 舶来の背白き客も軒揺すり宿に落ちけむ心しらひに はくらいの せ しろききゃくも の きゆすり …