うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

むかしのできごと

のぞみ2号の旅 始発駅 博多 06:10発

福岡県福岡市 山陽新幹線 博多駅 偲び言祝く 防人はいくよ寝ぬるかこちかなたまどろみのうちいたる旅路に 486. さきもりは いくよいぬるか こちかなた まどろみのうち いたるたびじに 防人は幾夜寝ぬるか此方彼方微睡の内至る旅路に さきもり は いくよいぬ…

佐賀県鹿島市 祐徳稲荷神社 鎮西日光 その暁闇にくすし媛のえにしあり

佐賀県鹿島市 祐徳稲荷神社 萬媛命を言祝き 倉稲魂大神に奉る 結う庵に閉じて斎きし奇し媛もいまは命となりにけるかも 481. ゆういおに とじていつきし くしひめも いまはみことと なりにけるかも 結う庵に閉じて斎きし奇し媛も今は命となりにけるかも ゆう …

神奈川県鎌倉市 鶴岡八幡宮 天命はみそひとにおよばず

神奈川県鎌倉市 鶴岡八幡宮 右大臣実朝公を悼み 誉田別尊に奉る 三十ひとつ敷けば妙なる右府どのが玉言のなお褪せぬ月日か 475. みそひとつ しけばたえなる うふどのが たまごとのなお あせぬつきひか 三十一つ敷けば妙なる右府殿が玉言の尚褪せぬ月日か み…

錦糸町駅 錦糸公園 乙酉の年 弥生十日 めでたきことのなにもなし

JR東日本 錦糸町駅 東京都墨田区 錦糸公園 春の花を思う 欣然と下照らせてそちりぬべき よすがの祖を埋ずみましつつ 469. きんぜんと したてらせてそ ちりぬべき よすがのおやを うずみましつつ 欣然と下照らせてそ散りぬべき 縁の祖を埋ずみ増しつつ きん …

三宮神社 神戸事件 岡山藩士 滝善三郎を惜しむ

兵庫県神戸市 三宮神社 神戸事件 湍津比売命に奉る 義をなさん備前おのこのあたら身や くちおしかるらむ湍津の比売にも 457. ぎをなさん びぜんおのこの あたらみや くちおしかるらむ たぎつのひめにも 義を為さん備前男子の惜身や 口惜しかるらむ湍津の比売…

京都府八幡市 石清水八幡宮 千代を籠めたる法師ありけり

京都府八幡市 石清水八幡宮 八幡大神に奉る いかでかはわけふみ詣づる神祀殿 見ずして罷る人のあるべき 456. いかでかは わけふみまづる しんしでん みずしてまかる ひとのあるべき 如何でかは分け踏み詣づる神祀殿 見ずしてまかる人の在るべき い かでかは …

小平市小川町 明暦二年(1656年)九郎兵衛 武蔵野台地をひらく

東京都小平市小川町 小川九郎兵衛 小川用水 小川新田 言祝く 拝みなむ わびし原野に千代の里うまずひらきし祖つらの道 437. おがみなむ わびしはらのに ちよのさと うまずひらきし おやつらのみち 拝みなむ 侘し原野に千代の里倦まず拓きし祖連の道 おが み…

東京都小平市小川町 小平神明宮 開拓の労を見守りてしか

東京都小平市小川町 小平神明宮 天照皇大神に奉る 木高きは郎子ひらく新田の芽い生す貴の寓処なりけり 435. こだかきは いらつこひらく しんでんの めいなすむちの ぐうかなりけり 木高きは郎子開く新田の芽い生す貴の寓処なりけり こだ かきは いら つこひ…

1901年(明治34年) 官営八幡製鐵所に火は興る

北九州市八幡東区 八幡製鐵所 起業祭 言祝く 興国の火入れのあした祝う日はまみえまほしや八万御幡 430. こうこくの ひいれのあした いわうひは まみえまほしや やおろずみはた 興国の火入れの朝祝う日は見えまほしや八万御幡 こうこくの ひいれのあし た い…

帝国鉄道庁九州線 遠賀川-室木 明治四十一年七月一日開業

国鉄室木線 遠賀川-室木 昭和六十年四月一日廃止 偲ぶ わが居り処おんみ仮漆めくむかしいろ 旧型客車や灯そあたたかき 382. わがおりが おんみにすめく むかしいろ きゅうがたきゃくしゃや ひそあたたかき わが居り処おんみ仮漆めくむかしいろ 旧型客車や灯…

直方市 中泉駅 岡森堰 豊前の水に関なす堰 設くは筑前上境

平成筑豊鉄道 伊田線 中泉駅 岡森堰 言祝く 流れ来し上境には堰たちずしやかにその水嵩ましゆく 379. ながれこし かみざかいには いせきたち ずしやかにその みかさましゆく 流れ来し上境には堰立ちずしやかにその水嵩増しゆく な がれこし か みざかいには …

直方市 中泉駅 岡森堰 米の国は水の国 田枯れもいさかいも 水を尊み

平成筑豊鉄道 伊田線 中泉駅 岡森堰 感田村庄屋 渡辺善吉を偲ぶ 祖つ田の水を乏しみ井手ひけど懸けし庄屋の情けな流しそ 378. おやつたの みずをともしみ いでひけど かけししょうやの なさけなながしそ 祖つ田の水を乏しみ井手引けど懸けし庄屋の情けな流し…

直方 下境 須賀神社 直方隕石 さすらうこと45億年 天よりくだりて1150年

直方 下境 須賀神社 直方隕石 世界最古の落下目撃事例 素盞嗚尊に奉る 天降りこし日真名子の座も揺るぎしか 飛石疾墜 四海に先駆く 373. あもりこし ひまなこのざも ゆるぎしか ひせきしっつい しかいにさきがく 天降り来し日真名子の座も揺るぎしか 飛石疾…

直方 須崎町 開月館 煤めきてありうつし世もゆめの瀬も

直方 須崎町 開月館 在りし日を偲ぶ 煤けしもさかるおりしにキネマ美しみたびによらしむさすらい人しも 372. すすけしも さかるおりしに きねまいしみ たびによらしむ さすらいびとしも 煤気しも盛る折しにキネマ美しみ度/旅に寄らしむ流離人しも す すけし…

直方 須崎町公園 芙美子碑 少女すこやかにはぐくむ毒と夢

直方 須崎町公園 芙美子碑 偲ぶ カチューシャのすさびて侘びし木賃宿 越す夜も明けぬふみの道やも 371. かちゅーしゃの すさびてわびし きちんやど こすよもあけぬ ふみのみちやも カチューシャの遊びて侘びし木賃宿 越す夜も明けぬ文の道やも かちゅーしゃ…

直方 向野堅一記念館 日清貿易研究所 功も屍も紙一重の夢

直方 向野堅一記念館(鞍手郡新入村生まれ) 氏の芳友を悼む 清朝ににじむにき日の夕立ちて秀づ兄らは夜露に果てにき 370. しんちょうに にじむにきひの ゆうだちて ひいづあにらは よつゆにはてにき 清朝に滲む和日の夕立ちて秀づ兄らは夜露に果てにき しん…

直方 長崎街道沿いの町 おらが町の 廃るべきかは 元文元年

直方 長崎街道沿いの町(1736年より) 町年寄 庄野仁右衛門を偲ぶ のぼりくだり往来盛る街村にたぐりし徳は仁の字なるめり 365. のぼりくだり おうらいさかる がいそんに たぐりしとくは にのじなるめり 上り下り往来盛る街村に手繰りし徳は仁の字なるめり …

筑前国 直方 南朝ゆかりの地名にあるか

筑前国 直方 由緒を言祝く 赤心の胆気は猛りがちならし おのこますらそ皇方にたつ 364. せきしんの たんきはたけり がちならし おのこますらそ のうがたにたつ 赤心の胆気は猛り勝ちならし 男益荒そ皇方に立つ せきしんの た んきはたけり が ちならし お の…

筑前 豊前 国境 福智山 異議あらば 首をかけよと 黒田武士

筑前 豊前 国境の山 福智山 黒田家臣 鷹取城主 母里友信の逸話を偲ぶ 祈む富士に後れはとらぬ岳なりと太兵衛の愛づる福智山かも 361. のむふじに おくれはとらぬ がくなりと たへえのめづる ふくちやまかも 祈む富士に後れは取らぬ岳なりと太兵衛の愛づる福…

直方 阿高神社 天つ水ゆ 地のうずみこは安宅を追われたり

直方 阿高神社 先人の労を偲ぶ 呑む水のおそれを昔語りたる阿高の宮そ堰しとどむる 356. のむみずの おそれをむかし がたりたる あたかのみやそ せきしとどむる 呑む水の恐れを昔語りたる阿高の宮そ堰し止むる/留むる の むみずの お それをむかし がた りた…

直方 石炭記念館 百とせ逆巻けば響くは怒号か豪笑か

直方 石炭記念館(旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所) 炭鉱王らを偲ぶ 胸三寸 飲むや事成し顔にみる太助の魄のこもりあらぬかも 353. むねさんずん のむやことなし がおにみる たすけのはくの こもりあらぬかも 胸三寸 飲むや事成し顔に見る太助の魄の籠り在ら…

八幡西区 黒崎城 大坂の桐は絶えにき 元和偃武

八幡西区 黒崎城 元和元年(1615年)廃城 偲ぶ 海べりの九郎の城はさながらに桐の花をなみはかなくなりにき 348. うみべりの くろうのしろは さながらに きりのはなをなみ はかなくなりにき 海縁の九郎の城は宛らに桐の花を無み果無くなりにき うみべりの く…

筑豊本線 天道駅 天道神社 源満仲、海賊純友と対峙する

筑豊本線 天道駅 天道神社 由緒を言祝く 満仲は賊を討ちてん加護あれと伏してあがまうむちのひるめに 293. みつなかは ぞくをうちてん かごあれと ふしてあがまう むちのひるめに 満仲は賊を討ちてん加護あれと伏して崇まう貴の日霊に みつなかは ぞくをうち…

筑豊本線 東水巻駅 堀川になれなかった川辺に殉職工を慰むる石仏

筑豊本線 東水巻駅 羅漢川 石仏 言祝く 引く堀が枝路をたどらば見えし出ず 団居ときなきとぶらい羅漢 279. ひくほりが しろをたどらば みえしいず まといときなき とぶらいらかん 引く堀が枝路を辿らば見えし出ず団居時無き弔い羅漢 ひ くほり が し ろをた…

筑前黒崎宿 櫻屋 勤皇の志士 御用達の旅籠

筑前国 遠賀郡 黒崎宿 旅籠 櫻屋 偲ぶ 一新の國のあしたの論つはき櫻の宿に霧ふかめけむ 264. いっしんの くにのあしたの ろんつはき さくらのやどに きりふかめけむ 一新の國の明日/朝の論唾吐き櫻の宿に霧深めけむ いっしんの く にのあしたの ろ んつはき…

国鉄香月線 新手駅 新手本坑 昭和二十九年 閉山

国鉄香月線 新手駅 偲ぶ あたらヤマの落莫知るや鉄軌にもわだち絶ゆれば錆しかりけり 258. あたらやまの らくばくしるや てっきにも わだちたゆれば さびしかりけり 可惜ヤマの落莫知るや鉄軌にも轍絶ゆれば錆しかりけり あ たらやまの ら くばくしるや て …

国鉄香月線 起点 中間駅 3/83の乗り合い列車

国鉄香月線 起点 中間駅 郷里の先つ兄を偲ぶ なじみある顔もあどなき毎の朝 汽車は香月ゆ折尾さしゆく 257. なじみある かおもあどなき まいのあさ きしゃはかつきゆ おりおさしゆく 馴染み有る顔もあどなき毎の朝 汽車は香月ゆ折尾差し行く な じみある か …

筑豊電鉄 筑豊中間電停 1971年7月5日 中間パレスボウル オープン

筑豊電鉄 筑豊中間電停 中間パレスボウル(後のにしてつストア) 往時を偲ぶ かまえ立ち投ぐる玉もて宝瓶を逐せし館もやがてひさげり 255. かまえたち なぐるたまもて ほうびょうを ちくせしたちも やがてひさげり 構え立ち投ぐる玉もて宝瓶を逐せし館もやが…

日暮里駅 太田道灌像 みのひとつ なくてみのるや うたごころ

山手線 日暮里駅 太田道灌像 言祝く にわか雨 ぽつとおぼゆる里下の縁 一枝の露の道と灌きぬ 251. にわかあめ ぽつとおぼゆる りかのえに ひとよのつゆの みちとそそきぬ 俄か雨 ぽつと覚ゆる里下の縁 一枝の露の道と灌きぬ に わかあめ ぽつ とおぼゆる り …

志賀島 漢委奴国王印 甚兵衛 匣ひらき 南冥 素性さだむ

志賀島 漢委奴国王印 出土の地 偲び言祝く 貢せしおりのみやげか資珂島のくがねのしるします叶の浜 235. みつきせし おりのみやげか しかしまの くがねのしるし ますかなのはま 貢せし折の土産か資珂島の黄金の印坐す叶の浜 みつきせ し おりのみやげ か し…