2016年ブログ開設時ドキュメントによせて

　「千歳折句」業平より千年のちの折句なれば

宣たてし材を編みこみ置きなやみ律をととのえくくる歌なり

　「折句三昧」詠むは折句のみ

御名折る律句ばかりをくくりおく慚無きことの毎度なるとて

　「奉公歌」土地の神さまへのささげもの

祝かるべき現しの色を言の葉にうたてうたわなうたかたなれば

　「折り詠み相聞」名を折って姿を詠む

お手引きの利益をこわんよしやそも御影そこなうことな詠まれそ

　「しばりとほどき」手がなければ弛めるもよし

御名折りし供物にあれば忌諱もありどうもならねばほかす手もあり

044. せんたてしざいをあみこみおきなやみりつをととのえくくるうたなり

せん　たてし
ざい　をあみこみ
お　　きなやみ
り　　つをととのえ
く　　くるうたなり

「せんざいおりく」

045. おんなおるりっくばかりをくくりおくざんなきことのまいどなるとて

お　　んなおる
り　　っくばかりを
く　　くりおく
ざん　なきことの
まい　どなるとて

「おりくざんまい」

131. ほかるべきうつしのいろをことのはにうたてうたわなうたかたなれば

ほ　　かるべき
う　　つしのいろを
こ　　とのはに
う　　うたてうたわな
うた　かたなれば

「ほうこううた」

132. おてひきのりやくをこわんよしやそもみかげそこなうことなよまれそ

お　てひきの
り　やくをこわ　　ん
よ　しやそ　　　　も
み　かげそこな　　う
　　ことなよまれ　そ

「おりよみ」「そうもん」

133. みなおりしくもつにあればききもありどうもならねばほかすてもあり

　　みなおりし　　し
　　くもつにあれ　ば
き　きもあ　　　　り
ど　うもならねば
ほ　かすてもあり

「ほどき」「しばり」

うたのみあらか