うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-01-01から1年間の記事一覧

直方 御館橋 多賀つ神も見まくいざなう陸蒸気

直方 御館橋 往時の眺めを偲ぶ 出つ入りつしば廻らする転車台 高きに見しは遠ちの煙かも 366. でついりつ しばめぐらする てんしゃだい たかくにみしは おちのけむかも 出つ入りつ暫廻らする転車台高くに見しは遠ちの煙かも でついりつ しば めぐらする て …

直方 長崎街道沿いの町 おらが町の 廃るべきかは 元文元年

直方 長崎街道沿いの町(1736年より) 町年寄 庄野仁右衛門を偲ぶ のぼりくだり往来盛る街村にたぐりし徳は仁の字なるめり 365. のぼりくだり おうらいさかる がいそんに たぐりしとくは にのじなるめり 上り下り往来盛る街村に手繰りし徳は仁の字なるめり …

筑前国 直方 南朝ゆかりの地名にあるか

筑前国 直方 由緒を言祝く 赤心の胆気は猛りがちならし おのこますらそ皇方にたつ 364. せきしんの たんきはたけり がちならし おのこますらそ のうがたにたつ 赤心の胆気は猛り勝ちならし 男益荒そ皇方に立つ せきしんの た んきはたけり が ちならし お の…

筑豊本線 直方駅 旧駅舎 昔めくたたずまい 趣向こらせる車寄せも ついに姿をほどかれたり

筑豊本線 直方駅 旧駅舎 偲ぶ 明治の血 湛えたる屋がまえゆり祖の手しのぶ乗り合いあらか 363. めいじのち たたえたるおく がまえゆり おやのてしのぶ のりあいあらか 明治の血 湛えたる屋構えゆり祖の手偲ぶ乗り合い殿 めいじのち た たえたるおく が まえ…

筑豊本線 直方駅 新駅舎 寿像あつらう黒田支藩の表玄関

筑豊本線 直方駅 新駅舎 言祝く おのこみの頑健ひとつ湛わしくかいなひらきて往来に立つ 362. おのこみの がんけんひとつ たたわしく かいなひらきて おうらいにたつ 男身の頑健一つ湛わしく腕開きて往来に立つ おの こみの が んけんひとつ た たわしく か…

筑前 豊前 国境 福智山 異議あらば 首をかけよと 黒田武士

筑前 豊前 国境の山 福智山 黒田家臣 鷹取城主 母里友信の逸話を偲ぶ 祈む富士に後れはとらぬ岳なりと太兵衛の愛づる福智山かも 361. のむふじに おくれはとらぬ がくなりと たへえのめづる ふくちやまかも 祈む富士に後れは取らぬ岳なりと太兵衛の愛づる福…

直方 遠賀川 川筋気質 浮かぶは太助のつらがまえ

直方 遠賀川 川筋気質 先つ兄らを偲ぶ 川筋のたまのおは先駆けの鯉 遠賀に逆えてのぼり龍らし 360. かわすじの たまのおはさき がけのこい おかにさかえて のぼりたつらし 川筋の玉の緒は先駆けの鯉 遠賀に逆えて/栄えて登り立つ/昇り龍らし かわすじの た …

直方 のおがた夏まつり 花火大会 侘びのこり よすがらありや ナイアガラ

直方 のおがた夏まつり 花火大会 言祝く 宵うかつ玉の爆ぜなば画眉たらし遠賀の水面にののめく夏よ来 359. よいうかつ たまのはぜなば がびたらし おかのみなもに ののめくなつよこ 宵穿つ 玉の爆ぜなば画眉垂らし遠賀の水面にののめく夏よ来 よいうかつ た …

直方 中ノ島公園 咲へば男なぐさめてむや己つ故に

直方 中ノ島公園 春を言祝く 中ノ島たおやかに花神やどし遠賀の水はのたりまつろう 358. なかのしま たおやかにはな がみやどし おんがのみずは のたりまつろう 中ノ島嫋やかに花神宿し遠賀の水はのたり順う なかのしま た おやかにはな が みやどし お んが…

直方 中ノ島 遠賀川水辺館 屋にたたば 遠賀彦山 二河もろがかえ

直方 中ノ島 遠賀川水辺館 言祝く のぞき見るおかの館の硝子ごし たがい見つむるととのこひとのこ 357. のぞきみる おかのやかたの がらすごし たがいみつむる ととのこひとのこ 覗き見る陸の館の硝子越し 互い見つむる魚の子人の子 の ぞきみる お かのやか…

直方 阿高神社 天つ水ゆ 地のうずみこは安宅を追われたり

直方 阿高神社 先人の労を偲ぶ 呑む水のおそれを昔語りたる阿高の宮そ堰しとどむる 356. のむみずの おそれをむかし がたりたる あたかのみやそ せきしとどむる 呑む水の恐れを昔語りたる阿高の宮そ堰し止むる/留むる の むみずの お それをむかし がた りた…

直方 庚申社 臨時列車も走る直方五日市発祥の社

直方 庚申社 猿田彦大神に奉る 月替えの五日の市のたまほこのおがみてしかのののの猿さま 355. つきかえの いつかのいちの たまほこの おがみてしかの のののさるさま 月替えの五日の市の玉鉾の拝みてしかのののの猿様 つきかえの いつかのいちの た まほこ…

直方 多賀公園 黄玉樹 国生みの二柱に斎く招霊の古木

直方 多賀公園 黄玉樹(おがたまのき) 言祝く 橋ふめば鳥の逃げたつ野路のさき おがたまのきは佇まいつつ 354. はしふめば とりのにげたつ のじのさき おがたまのきは たたずまいつつ 橋踏めば鳥の逃げ立つ野路の先 黄玉樹は佇まいつつ はしふめば とりのに…

直方 石炭記念館 百とせ逆巻けば響くは怒号か豪笑か

直方 石炭記念館(旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所) 炭鉱王らを偲ぶ 胸三寸 飲むや事成し顔にみる太助の魄のこもりあらぬかも 353. むねさんずん のむやことなし がおにみる たすけのはくの こもりあらぬかも 胸三寸 飲むや事成し顔に見る太助の魄の籠り在ら…

直方 多賀神社 加牟豆美の嘆きたまうや擲桃祭

直方 多賀神社 伊邪那岐大神、伊邪那美大神に奉る 国生みしののの祖御におとなわば多賀の社の桃やいろなる 352. くにうみし のののおやごに おとなわば たがのやしろの ももやいろなる 国生みしののの祖御に訪わば多賀の社の桃や色成る くにうみし の ののお…

直方 遠賀川 籠もり処はうち棄ててけむ春菜狩り

直方 遠賀川 春を言祝く 花菜むらたましかば春霞たち遠賀の土手はのどかならまし 351. はななむら たましかばはる がすみたち おんがのどては のどかならまし 花菜群玉敷かば春霞立ち遠賀の土手は長閑ならまし はななむら た ましかばはる が すみたち お ん…

八幡西区 黒崎 三菱化学 紅白煙突 熊鰐も見やるか化学の狼煙

八幡西区 黒崎 三菱化学 紅白煙突 三菱化学 紅白煙突 2016年 Photo by bkn / CC BY-SA 言祝く 願わしくまとう祝きいろのろし傘 蒼な天つき熊の地に立つ 350. ねがわしく まとうほきいろ のろしがさ あおなあめつき くまのちにたつ 願わしく纏う祝き色狼煙傘 …

黒崎祇園山笠 けんか山よと 鉦太鼓 舁きものぼする 回し練り

八幡西区 黒崎 黒崎祇園山笠 言祝く 沓の音の路次にあふれてさかり鳴る響鼓の宵よ今日こそよらめ 349. くつのとの ろしにあふれて さかりなる きょうこのよいよ きょうこそよらめ 沓の音の路次に溢れて盛り鳴る響鼓の宵よ今日こそ寄らめ く つのとの ろ しに…

八幡西区 黒崎城 大坂の桐は絶えにき 元和偃武

八幡西区 黒崎城 元和元年(1615年)廃城 偲ぶ 海べりの九郎の城はさながらに桐の花をなみはかなくなりにき 348. うみべりの くろうのしろは さながらに きりのはなをなみ はかなくなりにき 海縁の九郎の城は宛らに桐の花を無み果無くなりにき うみべりの く…

北九州市 八幡東区 スペースワールド 享年二十七

北九州市 八幡東区 スペースワールド 偲ぶ 次いつつ舗道へ据え立つは饗花火狩るどちの縄張り 347. すがいつつ ペーブメントへ すえだつは あえはなびかる どちのなわばり 次いつつ舗道へ据え立つは饗花火狩るどちの縄張り す がいつつ ぺ ーブメント え す …

北九州市 八幡東区 枝光 上古のあらまし つちの名は語る

北九州市 八幡東区 枝光 地名の由緒を言祝く 筑紫路に行幸むかうる大禧よと縁を枝にかけ熊鰐は待ち兼ね 346. つくしじに みゆきむかうる だいきよと えにをえにかけ わにはまちかね 筑紫路に行幸迎うる大禧よと縁を枝に掛け熊鰐は待ち兼ね つ くしじに み ゆ…

JR九州 戸畑駅 北口 おおけなき影 いにしえのじゅうのごと

JR九州 戸畑駅 北口 言祝く 渡し場の道にそびゆる大傘は薔薇くれないに突跨してわす 345. わたしばの みちにそびゆる たいさんは ばらくれないに とっこしてわす 渡し場の道に聳ゆる大傘は薔薇紅に突跨して座す わたしばの みちにそびゆる た いさんは ば ら…

若戸大橋 くきの海わたる神 戸畑若松 どちの事代主

北九州市 若戸大橋 言祝く 白妙の波頭のわかつ陸々におわすえびすも渡しあうらし 344. しろたえの はとうのわかつ おかおかに おわすえびすも わたしあうらし 白妙の波頭の分かつ陸々に御座す恵比須も渡し合うらし し ろたえの は と うのわかつ お か おか…

高塔山 展望台 中ノ島も大橋も熊鰐御の澪もながめてけむ

北九州市 若松区 高塔山 展望台 言祝く 八重ぶすま打ち敷く海は時じくにかくしも見えねたちそふ峰ゆり 343. やへぶすま うちしくうみは ときじくに かくしもみえね たちそふねゆり 八重衾 打ち敷く海は時じくにかくしも見えね立ち添ふ峰ゆり や えぶす ま う…

洞海湾 くきのうみ 海面に踊るは熊鰐と戯れし波の末

洞海湾 くきのうみ 言祝く 熊鰐の来まし遊びし曩古ゆり澪絶えかてぬ胎母の海なれ 342. くまわにの きましあそびし のうこゆり みおたえかてぬ はらものうみなれ 熊鰐の来まし遊びし曩古ゆり澪絶えかてぬ胎母の海なれ く まわにの き ましあそびし のう こゆ…

熊鰐命こそ

崗の県主の祖 熊鰐 誓ふ くすみなく真青とひらくわたのはら匂うまことの祖つ神なれ 341. くすみなく まさおとひらく わたのはら におうまことの おやつかみなれ くすみなく真青と開く海原匂う誠の祖つ神なれ く すみなく ま さおとひらく わ たのはら に お…

安徳帝こそ

壇ノ浦にほどけしおさなみかど 安徳天皇 誓ふ くしはみづらとしはわずかに晏駕へて千代に祀らるる水天さまなれ 340. くしはみづら としはわずかに あんがへて ちよにまつらるる すいてんさまなれ 髪は美豆良 齢は僅かに晏駕経て千代に祀らるる水天様なれ く …

榊比売神こそ

平家のまかたち おみなやまいの救い神 榊姫 誓ふ おみなこの錆びなばいつき快癒さし祈念なさるる比売の神なれ 339. おみなこの さびなばいつき かいゆさし きねんなさるる ひめのかみなれ 女子の錆びなば傅き快癒さし祈念なさるる比売の神なれ おみなこの さ…

菅原道真公こそ

天満大自在天神 菅原道真 誓ふ 御祟りに朝衣の君も寝覚め悪しみ北野に祀る天神さまなれ 338. みたたりに ちょういのきみも ねざめあしみ きたのにまつる てんじんさまなれ 御祟りに朝衣の君も寝覚め悪しみ北野に祀る天神様なれ み たたりに ち ょういのきみ…

大宜都比売命こそ

五穀養蚕の神 大宜都比売 誓ふ 生おしたる下々の糧にも艶めかし日めくりめぐむ食の神なれ 337. おおしたる げげのかてにも つやめかし ひめくりめぐむ うけのかみなれ 生おしたる下々の糧にも艶めかし日捲り恵む食の神なれ おお したる げ のかてにも つ や…