うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

2017-03-15から1日間の記事一覧

文京区大塚(旧武蔵国豊島郡大塚) 八犬伝 はじめの犬士のふるさと

文京区大塚(旧武蔵国豊島郡大塚) 八犬伝 劇中に遊ぶ かにみるは現なるまじ おみなこのまたがりてその犬と駆けゆく 070. かにみるは おつつなるまじ おみなこの またがりてその いぬとかけゆく 彼に見るは現なるまじ女児の跨りてその犬と駆け行く か にみる…

山手線 池袋駅 立教大学 旧江戸川乱歩邸 四十六回目の終棲家

山手線 池袋駅 立教大学 旧江戸川乱歩邸 言祝く 露悪なる蔵をひらきし文傑のけれん看取りて家は蔵めり 069. ろあくなる くらをひらきし ぶんけつの けれんみとりて いえはきすめり フル漢字 ろ あくなる く らをひらきし ぶ んけつの け れんみとりて い え…

豊島区 目白 学習院 血洗いの池 真っ赤な嘘の血を洗い

JR目白駅 学習院 血洗いの池 言祝き戯れる 武庸もかしこきかたには慎みぬろ つては大あじ知こそ洗わめ 068. たけつねも かしこきかたには つつみぬろ つてはおおあじ ちこそあらわめ 武庸も畏き方には慎みぬろ 伝手は大味 知こそ濯わめ たけつねも かしこき…

東京都 中央区 月島 何もかも見られていた

東京都 中央区 月島 月読命に奉る 佃橋ゆ きしかた仰げばまどかなる月読ひとつわけしりにます 067. つくだばしゆ きしかたあおげば まどかなる つくよみひとつ わけしりにます 佃橋ゆ 来し/岸 方仰げば円かなる月読一つ訳知りに坐す つ くだばしゆ きし かた…

山手線 新大久保駅 2001年1月26日 「ただいま」にまさる祝辞のあるべきか

山手線 新大久保駅 悼み祷る 信愛に生いゆく栄えのおもさにも悔いはたちけむ母堂見ざれば 066. しんあいに おいゆくはえの おもさにも くいはたちけむ ぼどうみざれば 信愛に生い行く/逝く栄えの重さにも悔いは立ちけむ母堂見ざれば しん あいに お いゆくは…

新宿総鎮守 花園神社 三指にもれぬ酉の市

JR新宿駅 新宿総鎮守 花園神社 倉稲魂命に奉る くまで咲く酉の初冬よいのつじ 奉納提灯おごりて明かし 065. くまでさく とりのはつふゆ よいのつじ ほうのうちょうちん おごりてあかし 熊手咲く酉の初冬宵の辻奉納提灯驕りて明かし くまでさ く とりのはつふ…

山手線 代々木駅 かつて予備校街の代名詞

山手線 代々木駅 後生を言祝く 世ごもりに夜ごもりかけて行じたるまめの報いはひたむきなるらむ 064. よごもりに よごもりかけて ぎょうじたる まめのむくいは ひたむきなるらむ 世籠もりに夜籠もりかけて行じたる実の報いは直向きなるらむ よ ごもりに よ …

山手線 原宿駅 初詣賑わう明治神宮

山手線 原宿駅 明治神宮 かしこみ言祝く つごもりは暮れて夜すがらにぎし辻 おのづむれゆく歳のみあれ処 063. つごもりは くれてよすがら にぎしつじ おのづむれゆく としのみあれが 晦日は暮れて夜すがら賑し辻自づ群れ行く歳の御生れ処 つごもり は くれて…

山手線 渋谷駅 今日もあしたも秋田のハチ公待ちぼうけ

山手線 渋谷駅 偲び言祝く 偲ばれし人の名をよぶよもあるや草葉しげきに秋たつはちこう 062. しのばれし ひとのなをよぶ よもあるや くさばしげきに あきたつはちこう 偲ばれし人の名を呼ぶ 夜/世 も在るや草葉繁きに秋立つは近う/秋田つハチ公 しのばれ し …

山手線 恵比寿駅 麦酒は町の烏帽子親

山手線 恵比寿駅 街を言祝き 蛭子大神に奉る 艶麦の美酒の烏帽子の据えあぐら咲みしいざなう宵こ昼こと 061. えんばくの びしゅのえぼしは すえあぐら えみしいざなう よいこひること 艶麦の美酒の烏帽子は据え胡坐 笑みし誘う宵来昼来と え んばくの び し…

山手線 目黒駅 権之助坂 説話 坂を開きて死を賜る

山手線 目黒駅 権之助坂 中目黒村名主 菅沼権之助を偲び、坂を言祝く 誰のため苦役やわらぐ緩勾路 誰のひらくや名にしとどめな 060. たれのため くえきやわらぐ かんこうろ たれのひらくや なにしとどめな 誰の為苦役和らぐ緩勾路 誰の拓くや名にし留めな た…

山手線 五反田駅 ねむの木の庭

山手線 五反田駅 ねむの木の庭 かしこみ言祝く ねむ花児匂わばあなたやすらがん せめてひと枝おとないもがも 059. ねむはなご におわばあなた やすらがん せめてひとえだ おとないもがも 合歓花児匂わば彼方安らがんせめて一枝訪いもがも ねむはな ご におわ…

大崎鎮守 居木神社 目黒川の水難さけて丘にます

東京都品川区 JR山手線 大崎駅 大崎鎮守 居木神社 居木橋 日本武尊に奉る 丘はらにおわすやしろのさきがけは雉子ノ宮とそゆるぎ橋に聞く 058. おかはらに おわすやしろの さきがけは きじのみやとそ ゆるぎばしにきく 丘腹に御座す社の魁は雉子ノ宮とそゆる…

江戸郊外戸塚村 高田馬場の決闘 尾ひれづく助太刀の安兵衛

江戸郊外戸塚村 高田馬場の決闘 堀部武庸(堀部安兵衛)を偲び「たかたのばば」を言祝く 武庸が加勢つかえし太刀しごと のばしつたうる晩の歳暮 057. たけつねが かせいつかえし たちしごと のばしつたうる ばんのとしくれ または「たか『だ』のばば」を言祝…

所沢航空記念公園 日本の航空発祥の地

所沢航空記念公園 遠つ兄らを偲ぶ 飛ばましの嚆矢しのべば路次に往なざる翼あり 若びたつ見ゆ 056. とばましの こうししのべば ろしにいな ざるつばさあり わかびたつみゆ 飛ばましの嚆矢偲べば路次に往なざる翼あり若び立つ見ゆ と ばましの こ うししのべ…

東京都史跡 鈴ヶ森刑場 逢いたいと燃やす情けが身を焦がし

東京都史跡 鈴ヶ森刑場 土地に言祝き刑死者に祷る 逢瀬なす火はままならず恋の性 八百屋お七も身を焼かれたり 055. おうせなす ひはままならず こいのさが やおやおしちも みをやかれたり 逢瀬為す火は儘ならず恋の性 八百屋お七も身を焼かれたり おうせな …

八女市上陽町 洗玉眼鏡橋 肥後の勘五郎は石工なり

八女市上陽町 洗玉眼鏡橋 遠つ祖の心を偲び、名橋を言祝く 私貨をよせ万代の遺産願いし義 賀せばひふみよ名工の掛く 054. しかをよせ ばんだいのいさん ねがいしぎ がせばひふみよ めいこうのかく 私貨を寄せ万代の遺産願いし義 賀せば ひふみよ名工の掛く …

鹿児島本線 八幡駅 製鉄の駅にジュラ紀の落し物

鹿児島本線 八幡駅 旧駅舎の自然史博物館を偲ぶ やわらかき肌を噛み裂く太古竜アロサウルスは宿を替えたり 053. やわらかき はだをかみさく たいこりゅう あろさうるすは やどをかえたり 柔らかき肌を噛み裂く太古竜アロサウルスは宿を替えたり や わらかき …

曲里の松並木 長崎街道 黒崎宿 歳松の二張りばかりのこりけり

長崎街道 黒崎宿 曲里の松並木 往古の松にかしこみ、あたらしき並木に言祝く くきの海 路次に背負わば先にまつ樹々は曲里の並木なりけり 052. くきのうみ ろしにせおわば さきにまつ きぎはまがりの なみきなりけり 洞海 路次に背負わば先に待つ樹々は曲里の…

豊後森機関庫 昭和二十年八月四日 ポツダム宣言受諾10日前の殉職者

豊後森機関庫 昭和二十年八月四日 殉職された職員三氏を悼む そは遺聞 國の末期もあかしけり 火器きずえぐるコンクリの肌 051. そはいぶん くにのまつごも あかしけり かききずえぐる こんくりのはだ そは遺聞 國の末期も明かしけり火器疵抉るコンクリの肌 …