うたのみあらか

かみほめ つちほめ たてまつる みそひとつ

鉄道の駅

西武新宿線 上石神井駅 石神井城 愛宕山城 人も世もまろき月こそめでたけれ

東京都練馬区 西武新宿線 上石神井駅 石神井城 愛宕山城 言祝き 道灌と川瀬巴水を偲び 月読命に奉る 神し身に益をたのまば陣にいづ 往にしもおなじ巴水の月なれ 524. かみしみに やくをたのまば じんにいづ いにしもおなじ はすいのつきなれ 神し身に益を頼…

西武新宿線 上井草駅 井草八幡宮 頼朝も道灌も もののふ斎ける八幡だのみ

東京都杉並区 西武新宿線 上井草駅 井草八幡宮 言祝き 八幡大神に奉る 神さびて斎串ささげば小枝ふる 八幡の神の戯れてあるらし 523. かみさびて いぐしささげば さえだふる やはたのかみの されてあるらし 神さびて斎串捧げば小枝震る 八幡の神の戯れて在る…

西武新宿線 井荻駅 中瀬天祖神社 餅くえばみのる赤子の餅のはだ

東京都杉並区 西武新宿線 井荻駅 中瀬天祖神社 言祝き 天照大神に奉る いかで舌べろ餅はまな いちしろき祖つやしろの御賜いただかな 522. いかでした べろもちはまな いちしろき おやつやしろの ぎょしいただかな 如何で舌べろ餅食まな 著き祖つ社の御賜頂か…

西武新宿線 下井草駅 銀杏稲荷神社 三浦氏の末裔 井口を名乗る

東京都杉並区 西武新宿線 下井草駅 銀杏稲荷神社 言祝き 倉稲魂命に奉る 相模ゆり具してうつりし一党もすえ見守るらし木立かさめく 521. さがみゆり ぐしてうつりし いっとうも すえみもるらし こだちかさめく 相模ゆり具して移りし一党も末見守るらし木立嵩…

西武新宿線 鷺ノ宮駅 鷺宮八幡神社 陸奥守もどりそこねし六つの年

東京都中野区 西武新宿線 鷺ノ宮駅 鷺宮八幡神社 源頼義公を偲び 八幡大神に奉る 晒れのはて御意にかないし祈み人に陸奥のあか八重とつみけむ 520. されのはて ぎょいにかないし のみひとに みちのくのあか やえとつみけむ 晒れの果て御意に叶いし祈み人に陸…

西武新宿線 都立家政駅 縁の実の結べば化成せざりけり

東京都中野区 西武新宿線 都立家政駅 言祝く 祖柄のとりなしありて集う子の顔あらたしく青陽さかりぬ 519. おやからの とりなしありて つどうこの かおあらたしく せいようさかりぬ 祖柄の取り成し有りて集う子の顔新たしく青陽盛りぬ おやからの とり なし…

西武新宿線 野方駅 笑い地蔵 願掛け地蔵 路地裏に咲う菩薩の赤おべべ

東京都中野区 西武新宿線 野方駅 笑い地蔵 願掛け地蔵 言祝く 祈みおがみ願かけむすぶたなごころ 神むすひなれ人の心こそ 518. のみおがみ がんかけむすぶ たなごころ かみむすひなれ ひとのうらこそ 祈み拝み願掛け結ぶ掌 神産す霊なれ人の心こそ の みおが…

西武新宿線 沼袋駅 沼袋氷川神社 道灌のすぎのむくろの枯山水

東京都中野区 西武新宿線 沼袋駅 沼袋氷川神社 江古田原合戦 駅を言祝き 道灌と往時の合戦を偲び 須佐之男命に奉る 幣はらえ まぶのこしらえ 黒の鹿毛 武者は討ちいづ江古田原さし 517. ぬさはらえ まぶのこしらえ くろのかげ むしゃはうちいづ えごたはらさ…

西武新宿線 新井薬師前駅 あたろうか あたろうよ

東京都中野区 西武新宿線 新井薬師前駅 童謡「たきび」発祥の地 言祝く あくびさすらし北の風忌し日も 野営のきわみたきびあたらな 516. あくびさす らしきたのかぜ いましひも やえいのきわみ たきびあたらな 欠伸差すらし北の風忌し日も 野営の極み焚き火…

西武新宿線 中井駅 林芙美子記念館 花ごよみさすらい安堵の灰始末

東京都新宿区 西武新宿線 中井駅 林芙美子記念館 言祝き かつての家人を偲ぶ ながれぐも風にさすらういくとせのついのすみかもやがて去にけり 515. ながれぐも かぜにさすらう いくとせの ついのすみかも やがていにけり 流れ雲風に流離う幾年の終の住処もや…

西武新宿線 下落合駅 下落合氷川神社 出雲の神おちあう武州の妻籠み

東京都新宿区 西武新宿線 下落合駅 下落合氷川神社 言祝き 氷川社祭神に奉る あい坐せる遠ちのつまごみ詣でなばしば垣間みむその閨ぐるみ 514. あいませる おちのつまごみ もうでなば しばかきまみむ そのねやぐるみ 相坐せる遠ちの妻籠み詣でなば暫垣間見む…

西武新宿線 高田馬場駅 新宿諏訪神社 参議篁 国つ神祀る

東京都新宿区 西武新宿線 高田馬場駅 新宿諏訪神社 言祝き 諏訪社祭神に奉る 篁のだれそまつれば里の姥おのづ詣づるか 三祇なるらむ 513. たかむらの だれそまつれば さとのうば おのづまづるか さんぎなるらむ 篁の誰そ祀れば里の姥己づ詣づるか 三祇なるら…

西武新宿線 起点 西武新宿駅 みか星を軒にならべて歌舞伎町

東京都新宿区歌舞伎町 西武新宿線 起点 西武新宿駅 言祝く 天の原ゆふりさけみれば星河なるいや点じゆく武州の夜さりそ 512. あまのはらゆ ふりさけみれば せいかなる いやてんじゆく ぶしゅうのよさりそ 天の原ゆ振り放け見れば星河なる弥点じゆく武州の夜…

のぞみ2号の旅 終着駅 東京 11:13着

東京都千代田区 東海道新幹線 東京駅 言祝く 西むこう間近く皇居ありますと耳にはしれど目にはしかざり 497. にしむこう まぢかくこうきょ ありますと みみにはしれど めにはしかざり 西向こう間近く皇居在り坐すと耳には知れど目には敷かざり にしむこ う …

のぞみ2号の旅 品川駅 11:06発

東京都港区 東海道新幹線 中央新幹線 品川駅 言祝く 広重の日之出の青にわざむすぶ長鼻駕籠も頻るべかめり 496. ひろしげの ひのでのあおに わざむすぶ ながはなかごも しきるべかめり 広重の日之出の青に技結ぶ長鼻駕籠も頻るべかめり ひろしげの ひのでの…

のぞみ2号の旅 新横浜駅 10:54発

神奈川県横浜市 東海道新幹線 新横浜駅 言祝く ひのもとの輿車のおこりに今昔を馳せてまだきに枕く旅すがら 495. ひのもとの よしゃのおこりに こんじゃくを はせてまだきに まくたびすがら 日の本の輿車の起こりに今昔を馳せて未だきに枕く旅すがら ひのも…

のぞみ2号の旅 名古屋駅 09:33発

愛知県名古屋市 東海道新幹線 名古屋駅 言祝く 二重めく物見はしらに八雲たつ五天のはてをながめてしかも 494. ふたえめく ものみはしらに やくもたつ ごてんのはてを ながめてしかも 二重めく物見柱に八雲たつ五天の果てを眺めてしかも ふたえめく ものみは…

のぞみ2号の旅 京都駅 08:56発

京都府京都市 東海道新幹線 京都駅 京都タワー 言祝く 旧都はやよぎればしろき灯心のかさもすくなむ史ししのはゆ 493. きゅうとはや よぎればしろき とうしみの かさもすくなむ ふみししのはゆ 旧都早過れば白き灯心の嵩も少なむ史し偲はゆ き ゅうとはや よ…

のぞみ2号の旅 新大阪駅 08:40発

大阪府大阪市 東海道新幹線 新大阪駅 言祝く なにはあれ淀のむこうにさかえたる御地ふまぬはおしくあるかも 492. なにはあれ よどのむこうに さかえたる おんつちふまぬは おしくあるかも 何はあれ淀の向こうに栄えたる御地踏まぬは惜しくあるかも なにはあ…

のぞみ2号の旅 新神戸駅 08:26発

兵庫県神戸市 山陽新幹線 新神戸駅 世継山 神戸布引ロープウェイ 言祝く 深山に行李をほどくべきならむ 天かけるその曳舟むすべば 491. しんざんに こうりをほどく べきならむ あまかけるその ひきふねむすべば 深山に行李を解くべきならむ 天翔るその曳舟結…

のぞみ2号の旅 岡山駅 07:54発

岡山県岡山市 山陽新幹線 岡山駅 吉備の中山 言祝く 鬼首の宅つ神らはまかねふく吉備の神奈備 みすぐみすみす 490. おにこべの やかつかみらは まかねふく きびのかむなび みすぐみすみす 鬼首の宅つ神らは真金吹く吉備の神奈備 見過ぐ見す見す お にこべの …

のぞみ2号の旅 広島駅 07:18発

広島県広島市 山陽新幹線 広島駅 悼み言祝く 閃きのしきてあめつち全からず 昭和二十年八月六日ゆ 489. ひろめきの しきてあめつち またからず しょうわにじゅうねん はちがつむいかゆ 閃きの敷きて天地全からず 昭和二十年八月六日ゆ ひろ めきの し きてあ…

のぞみ2号の旅 徳山駅 06:56発

山口県周南市 山陽新幹線 徳山駅 偲び言祝く 突ごつのくすし入り江に大和なるいにしのかげやおぼろに見べき 488. とつごつの くすしいりえに やまとなる いにしのかげや おぼろにみべき 突ごつの奇し入り江に大和なる往にしの影や朧に見べき と つごつの く …

のぞみ2号の旅 小倉駅 06:27発

福岡県北九州市 山陽新幹線 小倉駅 新関門トンネル 言祝く こす波をくくればひびく雷鼓はや離りてひらくこの秋津島 487. こすなみを くくればひびく らいこはや さかりてひらく このあきつしま 越す波を潜れば響く雷鼓早離りて開くこの秋津島 こ すなみを く…

のぞみ2号の旅 始発駅 博多 06:10発

福岡県福岡市 山陽新幹線 博多駅 偲び言祝く 防人はいくよ寝ぬるかこちかなたまどろみのうちいたる旅路に 486. さきもりは いくよいぬるか こちかなた まどろみのうち いたるたびじに 防人は幾夜寝ぬるか此方彼方微睡の内至る旅路に さきもり は いくよいぬ…

錦糸町駅 錦糸公園 乙酉の年 弥生十日 めでたきことのなにもなし

JR東日本 錦糸町駅 東京都墨田区 錦糸公園 春の花を思う 欣然と下照らせてそちりぬべき よすがの祖を埋ずみましつつ 469. きんぜんと したてらせてそ ちりぬべき よすがのおやを うずみましつつ 欣然と下照らせてそ散りぬべき 縁の祖を埋ずみ増しつつ きん …

山陽新幹線 新山口駅 窓外に旧き友らを見つ去りつ

山陽新幹線 新山口駅 昔を偲ぶ しば見てん八尋の基地のまぐわしき地の元名こそ小郡とよべ 426. しばみてん やひろのきちの まぐわしき ちのもとなこそ おごおりとよべ しば見てん八尋の基地の目細しき地の元名こそ小郡と呼べ し ばみて ん や ひろのきちの …

東海道新幹線 始発 東京駅 半月を二刻にたたむのぞみ旅

東海道新幹線 始発 東京駅 言祝く 憂さふかき世は置き去りに軌路の彼方 心はひた駆け疾きめかざるや 425. うさふかき よはおきざりに きろのおち うらはひたがけ ときめかざるや 憂さ深き 世は置き去りに軌路の彼方 心は直駆け疾きめかざるや う さふかき よ…

黒崎駅 駅前ペデストリアンデッキ しるべひかめく宵くらむ山の影

鹿児島本線 黒崎駅 駅前ペデストリアンデッキ 言祝く 綺羅の陽を逆方に投ぐる楼硝子 空中歩廊に踊るだまし絵 383. きらのひを さかえになぐる ろうがらす くうちゅうほろうに おどるだましえ 綺羅の陽を逆方に投ぐる楼硝子 空中歩廊に踊る騙し絵 き らのひを…

筑豊電鉄 遠賀野電停 菜の花大橋あたり 月すらもひえびえあさむ花菜むら

筑豊電鉄 遠賀野電停 菜の花大橋あたり 言祝く 菜の花の惚気うとみて岸卉燃し落ちゆく玉よ六が岳がり 381. なのはなの のろけうとみて がんきもし おちゆくたまよ むつがたけがり 菜の花の惚気疎みて岸卉燃し墜ちゆく玉よ六が岳許 なのはなの の ろけうとみ…